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2019/08/09 13:29

香港前場:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、上海総合は0.4%下落 無料記事

 9日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.20ポイント(0.18%)安の26073.57ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も5.62ポイント(0.06%)安の10036.00ポイントと反落した。半日の売買代金は391億6200万香港ドルとなっている(8日前場は432億2100万香港ドル)。
 米中貿易問題の不透明感が重し。一部の米メディアは日本時間9日早朝、「中国による米農産品の購入停止に対抗し、ホワイトハウスは米国企業と華為技術(ファーウェイ)との取引再開許可を先送りしている」と関係者の話として報じた。また、朝方公表された7月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率がやや加速する半面、生産者物価指数(PPI)が減速。PPIは0.3%の低下となり、市場予想(0.1%低下)を超えてマイナス幅を拡大させた。PPIのマイナス転落は2016年以来。企業活動が停滞していると懸念された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港・マカオ関連の下げが目立つ。太古(A)(スワイヤ・パシフィック(A):19/HK)が3.9%安、恒隆地産(101/HK)が2.2%安、新鴻基地産発展(16/HK)が1.9%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.3%安で引けた。香港域内の社会混乱が依然として不安視されている。香港国際空港は9日、警備を厳格化すると発表した。「逃亡犯条例」の反対派がネット上で、「9〜11日にかけて空港内で抗議集会を開こう」と呼び掛けているめという。
 業種別では、5Gネットワーク関連が安い。中興通訊(ZTE:763/HK)が9.2%、中国通信服務(552/HK)が2.3%、中国鉄塔(788/HK)が2.0%、京信通信系統HD(2342/HK)が1.7%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。中国恒大集団(3333/HK)と保利置業集団(119/HK)がそろって2.2%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.7%安と値を下げた。
 半面、通信キャリア各社は物色される。中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が3.9%高、中国電信(チャイナ・テレコム:728/HK)が1.5%高、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が1.1%高と上昇した。このほか、自動車株の一角もしっかり。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の2784.09ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。保険株、不動産株、空運株、航空・防衛関連株、素材株なども売られた。


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