2019/07/10 13:29
香港前場:ハンセン0.3%高で6日ぶり反発、上海総合は0.02%下落
10日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比89.13ポイント(0.32%)高の28205.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が51.05ポイント(0.48%)高の10701.68ポイントとそろって6日ぶりに反発した。半日の売買代金は365億6700万香港ドルとなっている(9日前場は389億9900万香港ドル)。
米中通商協議の進展期待がやや強まる流れ。中国商務部は10日、劉鶴副首相らがライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と電話で意見交換したと発表した。協議内容や交渉日程などは明らかにされていないものの、貿易戦争の「休戦」合意以来、双方が話し合いを再開した点が評価されている。ハンセン指数は前日までの5日続落で、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、自律反発狙いの買いもみられた。
ただ、上値は限定的。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や6月・中国経済指標(12日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産、四半期GDP、15日までに金融統計など)の発表を前に、様子見ムードも漂っている。朝方公表された中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月並みとなる一方、生産者物価指数(PPI)は横ばいの0.0%だった。PPIは予想に届かず、一部からはデフレ懸念の再燃を警戒する声も聞かれている。
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.4%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.5%高と上げが目立った。
業種別では、中国の証券が高い。華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.2%、中信証券(6030/HK)が2.1%、海通証券(6837/HK)が1.7%、広発証券(1776/HK)が1.1%ずつ上昇した。
中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)が2.9%高、中国恒大集団(3333/HK)が2.5%高、華潤置地(1109/HK)が2.0%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.6%高と値を上げた。
食品・飲料や家電など消費関連セクターも物色される。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.8%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が1.9%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)と海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)がそろって0.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が0.8%高で引けた。
一方、本土マーケットは小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の2927.68ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。インフラ関連株、自動車株、運輸株、公益株、不動産株の一角なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。保険・証券株、ハイテク株、医薬品株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中通商協議の進展期待がやや強まる流れ。中国商務部は10日、劉鶴副首相らがライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン米財務長官と電話で意見交換したと発表した。協議内容や交渉日程などは明らかにされていないものの、貿易戦争の「休戦」合意以来、双方が話し合いを再開した点が評価されている。ハンセン指数は前日までの5日続落で、約3週ぶりの安値水準に落ち込んでいただけに、自律反発狙いの買いもみられた。
ただ、上値は限定的。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言や6月・中国経済指標(12日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産、四半期GDP、15日までに金融統計など)の発表を前に、様子見ムードも漂っている。朝方公表された中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前月並みとなる一方、生産者物価指数(PPI)は横ばいの0.0%だった。PPIは予想に届かず、一部からはデフレ懸念の再燃を警戒する声も聞かれている。
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.4%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.8%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.5%高と上げが目立った。
業種別では、中国の証券が高い。華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.2%、中信証券(6030/HK)が2.1%、海通証券(6837/HK)が1.7%、広発証券(1776/HK)が1.1%ずつ上昇した。
中国不動産セクターもしっかり。龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)が2.9%高、中国恒大集団(3333/HK)が2.5%高、華潤置地(1109/HK)が2.0%高、碧桂園HD(2007/HK)が1.6%高と値を上げた。
食品・飲料や家電など消費関連セクターも物色される。康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.8%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が1.9%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)と海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)がそろって0.9%高、TCL電子HD(1070/HK)が0.8%高で引けた。
一方、本土マーケットは小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.02%安の2927.68ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。インフラ関連株、自動車株、運輸株、公益株、不動産株の一角なども売られた。半面、食品・飲料株は高い。保険・証券株、ハイテク株、医薬品株も買われた。
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