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2019/09/13 13:29

香港前場:ハンセン0.4%高で反発、中国車セクターに買い 無料記事

 13日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比98.72ポイント(0.36%)高の27186.35ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.87ポイント(0.52%)高の10647.24ポイントと3日続伸した。中国本土市場が休場を迎えるなか、半日の売買代金は277億200万香港ドルに縮小している(12日前場は436億1700万香港ドル)。
 米中通商協議の進展が期待される流れ。中国国営メディアは12日、10月上旬にワシントンで開催される閣僚級の米中通商協議に先立ち、事務レベルの会合が来週に開かれると報じた。また、難航している貿易交渉について、トランプ米大統領は「暫定的な通商合意」の検討を示唆している。ただ、様子見ムードが漂うなかで上値は限定的。週末の香港デモに対する警戒感がくすぶっているほか、週明け16日に公表される各種中国指標が気がかり材料として意識された。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.8%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.2%高光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.1%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)が2.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の自動車が高い。上記した吉利汽車のほか、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、長城汽車(2333/HK)が3.8%、東風汽車集団(489/HK)が3.7%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.3%、広州汽車集団(2238/HK)が2.9%ずつ上昇した。自動車販売の減速が足元で続くなか、当局の産業支援策に対する期待感が高まっている。
 半面、香港系不動産セクターはさえない。信和置業(83/HK)が1.8%安、九龍倉置業地産投資(1997/HK)と新鴻基地産発展(16/HK)がそろって0.8%安、新世界発展(17/HK)が0.4%安で引けた。新鴻基地産発展は12日引け後、通期決算の1割減益を発表。同社は決算内容について、反政府抗議行動による中古住宅市況の悪化、観光客数減による商業施設の売上不振が響いたと説明した。
 一方、本土マーケットは13日、中秋節で休場。週明け16日から取引再開する。



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