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2019/04/30 17:32

香港大引:ハンセン0.7%安で3日ぶり反落、中国PMI下振れを嫌気 無料記事

 30日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比193.70ポイント(0.65%)安の29699.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が95.93ポイント(0.82%)安の11542.25ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は739億1900万香港ドルと低水準が続いている(29日は747億2200万香港ドル)。
 中国指標の下振れを嫌気。朝方公表された今年4月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は50.1と2カ月連続で節目の50を上回ったものの、前月実績と市場予想(ともに50.5)には届かなかった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国政府が景気重視のスタンスを強めるとの思惑が広がるなか、本土株がプラスに転じたことを支えにしている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が3.6%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.4%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の自動車がさえない。広州汽車集団(2238/HK)が4.1%安、長城汽車(2333/HK)が2.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%安、東風汽車集団(489/HK)が1.2%安で引けた。広州汽車集団が公表した1〜3月期業績は3割減益、長城汽車は同6割減益。業績不振が嫌気された。
 半面、増益など業績が改善した銘柄群の一角は物色される。中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が7.2%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が5.4%高、建機大手の中聯重科(1157/HK)が1.6%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%高の3224.02ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。自動車株、不動産株、資源・素材株、運輸株、銀行株、医薬品株、インフラ関連株なども買われた。
 なお、香港市場はあす5月1日にメーデーで休場となる(本土市場は1〜3日が休場)。


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