北京市豊台区の市場監督管理局はこのほど、痛み和らげるなどの効果を謳い、「パワーピラミッド」と呼ばれる高価な置物を販売していた同市内の北京鴻正科技に対し、立ち入り検査を実施した。科技日報が12日付で伝えた。
　問題となっているのは金色のピラミッド型の置物で山東省の威海瑞宏能量科技が製造したもの。この置物は「自動車の燃費を高めたり、体の様々な部分の痛みを和らげたりする効果がある」と宣伝されている。ただ製造元はこれを否定。「普通の置物であり、医療機器や健康機具ではない」との声明を発表している。
　“ピラミッドパワー”を生むと謳われる「パワーピラミッド」を巡っては、その販売方法が中国の禁止するマルチ商法に当たる恐れもあるという。今回、豊台市市場監督管理局が検査を行った北京鴻正科技の販売拠点のうち2カ所は入口が閉ざされ、人がいない状態だった。



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