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2019/04/30 13:22

香港前場:ハンセン0.5%安で3日ぶり反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比144.05ポイント(0.48%)安の29748.76ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.22ポイント(0.65%)安の11562.96ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は384億2600万香港ドルとなっている(29日前場は405億500万香港ドル)。
 中国指標の下振れを嫌気。朝方公表された今年4月の製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)は50.1と2カ月連続で節目の50を上回ったものの、前月実績と市場予想(ともに50.5)には届かなかった。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国政府が景気重視のスタンスを強めるとの思惑が広がるなか、本土株がプラスに転じたことを支えにしている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.9%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.6%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.5%安と下げが目立った。
 業種別では、中国の自動車がさえない。長城汽車(2333/HK)と広州汽車集団(2238/HK)がそろって4.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.6%安、東風汽車集団(489/HK)が1.3%安で引けた。長城汽車が公表した1〜3月期業績は6割減益、広州汽車集団は同3割減益。業績不振が嫌気された。
 半面、増益など業績が改善した銘柄群の一角は物色される。ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が7.4%高、中国ビール2位の青島ビール(168/HK)が6.8%高、建機大手の中聯重科(1157/HK)が0.9%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.43%高の3075.74ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。自動車株、不動産株、資源・素材株、運輸株、銀行株なども買われた。


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