/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2019/05/02 17:37

香港大引:ハンセン0.8%高で反発、蒙牛乳業5.7%上昇 無料記事

 休場明け2日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比245.07ポイント(0.83%)高の29944.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.47ポイント(0.13%)高の11556.72ポイントとそろって反発した。売買代金は714億5900万香港ドルと低水準が続いている(4月30日は739億1900万香港ドル)。
 米中通商協議の進展がプラス。米メディアは1日、関係者の話として「中国製品に対する追加関税の一部撤回で合意に近づいている」と報じている。米中両政府は1日、北京で2日間の日程で開いた閣僚級の通商会議を終えた。来週8日には、ワシントンに場所を移し協議を続ける。
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.7%高、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が4.1%高、香港リートの領展房地産投資信託基金(823/HK)が3.8%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%高と上げが目立った。蒙牛乳業については、筆頭株主である中糧集団(コフコ)の副総裁が新しい主席に就任したことが刺激材料。業容拡大の思惑が強まった。また、領展房地産投資信託基金は上場来高値を更新している。
 業種別では、食品飲料や酒造など消費関連が高い。上記した中国蒙牛乳業のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が12.0%、青島ビール(168/HK)が5.8%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が3.7%、統一企業中国HD(220/HK)が2.1%ずつ上昇した。食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団に関しては、足元の豚肉価格上昇が手がかり。同業他社株の一角にも買いが入り、卜蜂国際(C.P.ポクファン:43/HK)が4.5%高、中糧肉食HD(COFCOミート・ホールディングス:1610/HK)4.1%高と値を上げた。
 他の個別株動向では、マカオを代表する老舗カジノの澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が12.1%高と急伸。1〜3月期決算の2割増益が好感された。主要ブローカーによる事前予想を上回っている。
 半面、自動車セクターは安い。北京汽車(1958/HK)が4.4%、東風汽車集団(489/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)と華晨中国汽車HD(1114/HK)がそろって2.2%、広州汽車集団(2238/HK)が1.5%、吉利汽車HD(175/HK)が1.4%ずつ値を下げた。モルガン・スタンレーは最新リポートで「中国の自動車販売は予想を下回って推移している」と指摘。同セクターの投資判断を下方修正した。
 一方、本土マーケットは労働節(メーデー)により1〜3日まで休場。週明け6日に取引を再開する。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース