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2019/02/27 13:22

香港前場:ハンセン0.5%高で反発、上海総合は0.8%上昇 無料記事

 27日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.77ポイント(0.48%)高の28910.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.28ポイント(0.09%)高の11554.23ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は609億100万香港ドルとなっている(26日前場は728億3000万香港ドル)。
 米利上げ観測の後退がプラス。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が議会証言し、ハト派(緩和的)寄りの金融スタンスを改めて示すなか、「3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定はない」とする見方が強まった。米10年債利回りが低下し、金融政策で米国に追随する香港でも金利上昇圧力が弱まると期待されている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.5%高、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)が2.4%高、不動産デベロッパー香港大手の長江実業集団(CKアセット・ホールディングス:1113/HK)が1.8%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.7%高と上げが目立った。
 業種別では、香港の不動産が高い。上記した長江実業集団のほか、嘉里建設(683/HK)が5.5%、会徳豊(20/HK)が1.5%、新鴻基地産発展(16/HK)が1.0%、九龍倉置業地産投資(1997/HK)が0.7%ずつ上昇した。
 金融セクターもしっかり。中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が1.7%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.5%高、交通銀行(3328/HK)が1.1%高、海通証券(6837/HK)が0.7%高で引けた。
 半面、自動車セクターはさえない。長城汽車(2333/HK)が3.4%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が3.3%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.4%安、北京汽車(1958/HK)が1.9%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.7%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.79%高の2964.77ポイントで前場の取引を終えた。金融株が相場をけん引する。消費関連株、不動産株、インフラ関連株、運輸株、紙パルプ株、軍需関連株なども買われた。


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