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2019/04/29 17:29

香港大引:ハンセン1.0%高で続伸、消費セクターに買い 無料記事

 週明け29日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比287.80ポイント(0.97%)高の29892.81ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が127.31ポイント(1.11%)高の11638.18ポイントとそろって続伸した。売買代金は747億2200万香港ドルとなっている(26日は860億9600万香港ドル)。
 米中の経済指標改善を好感。米商務省が先週公表した1〜3月期の実質GDP成長率は前四半期から加速し、市場予想を上回った。中国では、3月の工業企業利益が前年同月比13.9%増と増加に転じている(1〜2月は前年同期比14.0%減)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が3.4%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.8%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.8%高と上げが目立った。
 業種別では、食品・飲料や小売、家電の消費関連が高い。上記した中国蒙牛乳業のほか、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.7%、国美零售HD(493/HK)が2.3%、聯華超市(980/HK)が1.3%、海信家電集団(921/HK)が3.1%、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.3%ずつ上昇した。中国で労働節(メーデー)の休日が4日間(5月1〜4日)に延長されるなか(当初は1日のみ)、消費活動の活発化が改めて期待されている。
 不動産セクターもしっかり。碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が2.3%高、万科企業(2202/HK)が2.2%高、華潤置地(1109/HK)が2.1%高、中国海外発展(688/HK)が1.4%高で引けた。
 主要企業の四半期決算発表が終盤に入るなか、増益など業績が改善した銘柄群も買われる。中医薬主力の広州白雲山医薬集団(874/HK)が10.5%高、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が3.8%高、中国政府系コングロマリットの中航国際HD(161/HK)と広東省政府系コングロマリットの粤海投資(広東インベストメント:270/HK)がそろって2.4%高などと値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.77%安の3062.50ポイントで取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、資源・素材株、証券株、不動産株、インフラ関連株なども売られている。半面、時価総額上位の金融株はしっかり。食品・飲料株、医薬品株、空運株も物色されている。


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