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2019/05/06 16:26

中国大引:上海総合5.6%安で急反落、米中貿易協議に不透明感 無料記事

 メーデー連休明け6日の中国本土マーケットは大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比171.87ポイント(5.58%)安の2906.46ポイントと急反落した。下落率は今年最大で、2月下旬の安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、180.05ポイント(5.58%)安の3043.96ポイントで取引を終えた。
 米中関係の悪化懸念が強まる流れ。トランプ米大統領は5日、自身のツイッターに「対中関税を引き上げる」と投稿した。いったん棚上げされていた「2000億米ドル相当の中国製品に対する関税を10%→25%に引き上げる」措置に関し、10日に実施すると表明している。米中両政府は今週8日、閣僚級の通商協議をワシントンで再開する予定だったが、香港メディアは6日、「劉鶴・副首相は9日に訪米し翌日に帰国、もしくは訪米を完全に中止する可能性がある」と関係者の話として報じた。これまで「通商合意は近い」との見方が強まっていただけに、投資家の間に失望感が一気に広がっている。
 金融株の主導でほぼ全面安。ハイテク株、インフラ関連株、不動産株、消費関連株、自動車株なども下げが目立っている。海運・港湾、空運株も急落。中遠海運発展(601866/SH)がストップ安、上海国際港務集団(600018/SH)が9.6%安、中国南方航空(600029/SH)が9.8%安で引けた。米ドル建ての債券が多い空運各社に関しては、人民元安の進行がマイナス。この日の上海外国為替市場は、人民元の対米ドル相場が大幅な今年1月以来の元安水準で推移している。
 外貨建てB株も値下がり。上海B株指数が15.86ポイント(5.09%)安の295.89ポイント、深センB株指数が56.76ポイント(5.62%)安の953.74ポイントで終了した。


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