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2019/05/03 13:26

香港前場:ハンセン0.02%安で反落、半導体セクターは急伸 無料記事

 3日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比6.45ポイント(0.02%)安の29937.73ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が11.62ポイント(0.10%)安の11545.10ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は352億9200万香港ドルとなっている(2日前場は386億1200万香港ドル)。
 外部環境の不透明感が重し。早期の米利下げ観測が後退するなか、昨夜の米株が続落したことを嫌気した。日本時間の今夜、4月の米雇用統計が公表されることも買い手控え要因として意識されている。また、本土市場が連休となり(1〜3日)、中国発のニュースフローに乏しいことも投資家の模様眺めスタンスを強めさせた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。米中通商交渉の進展が支えになっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港系不動産の恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ:101/HK)が2.5%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.0%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.4%安、本土系不動産の中国海外発展(688/HK)が1.0%安と下げが目立った。
 業種別では、医薬品がさえない。広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.2%安、金斯瑞生物科技(1548/HK)が2.1%安、四環医薬HD集団(460/HK)が1.9%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.8%安、康哲薬業HD(867/HK)が1.6%安で引けた。薬品集中購入の動きが各地で加速するなか、薬価引き下げの警戒感がくすぶっている。
 半面、半導体セクターは急伸。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.2%高、華虹半導体(1347/HK)が6.3%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が1.9%高で引けた。SMICは8日、華虹半導体は9日に1〜3月期決算を発表する予定。すでに報告を終えたASMパシフィック・テクノロジーについては、8割減益と苦戦を強いられたことが明らかにされている。ただ、複数のブローカーは、「業績悪化は予想通り、年後半からは回復する」と指摘した。
 一方、本土マーケットは労働節(メーデー)により1〜3日に休場。週明け6日に取引を再開する。


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