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2018/12/19 13:26

香港前場:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、上海総合は0.3%下落 無料記事

 19日前場の香港マーケットはまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比41.09ポイント(0.16%)高の25855.34ポイントと4日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は19.19ポイント(0.19%)安の10211.33ポイントと4日続落した。半日の売買代金は276億4200万香港ドルに細っている(18日前場は355億200万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いがやや優勢となる流れ。指数が前日まで3日続落するなか、値ごろ感が着目された。もっとも、全体としては方向感を欠く展開。米中の政策動向を見極めたいとするスタンスが強まり、様子見ムードが漂っている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果は20日(日本時間)に発表される予定。中国で翌年の経済政策目標を決める「中央経済工作会議」は、19〜21日にかけて開催される見通しだ。過去の例では、国営メディアが最終日の午後より、会議の内容を徐々に公表する。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.4%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.1%高、中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が2.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産がしっかり。上記した華潤置地のほか、万科企業(2202/HK)が2.2%、中国海外発展(688/HK)が1.1%、碧桂園HD(2007/HK)と首創置業(2868/HK)がそろって1.0%、中国恒大集団(3333/HK)が0.8%ずつ上昇した。
 中国の銀行セクターも堅調。中国銀行(3988/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって1.2%高、中国工商銀行(1398/HK)が0.7%高、中国農業銀行(1288/HK)が0.6%高で引けた。
 半面、石油関連セクターは安い。業界大手3社の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.6%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.3%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.9%、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が2.8%ずつ下落した。原油相場の続落が嫌気されている(WTI原油先物は6.6%安で終了。約1年4カ月ぶり安値)。
 医薬品セクターもさえない。薬明生物技術(2269/HK)が3.9%安、四環医薬HD集団(460/HK)が3.2%安、中国生物製薬(1177/HK)が2.8%安、石薬集団(1093/HK)が2.6%安、康哲薬業HD(867/HK)が2.0%安と値を下げた。中央政府主導の「集中調達」制度が導入されたのに続き、全国版の「補助用薬」リストが近く発表されることを改めて売り材料視。薬価引き下げにより、業績が悪化すると不安視されている。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の2570.18ポイントで前場の取引を終えた。石油・石炭株が下げを主導する。医薬品株、消費関連株、ハイテク株、インフラ関連株なども売られた。半面、不動産株、運輸株、自動車株は買われている。


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