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2019/04/29 13:23

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.1%安 無料記事

 週明け29日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比214.82ポイント(0.73%)高の29819.83ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が90.23ポイント(0.78%)高の11601.10ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は405億500万香港ドルとなっている(26日前場は453億4300万香港ドル)。
 米中の経済指標改善を好感。米商務省が先週公表した1〜3月期の実質GDP成長率は前四半期から加速し、市場予想を上回った。中国では、3月の工業企業利益が前年同月比13.9%増と増加に転じている(1〜2月は前年同期比14.0%減)。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.1%高、同業の銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.1%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が2.3%高と上げが目立った。
 業種別では、不動産が高い。上記した碧桂園のほか、華潤置地(1109/HK)と中国海外発展(688/HK)がそろって1.9%、万科企業(2202/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 主要企業の四半期決算発表が終盤に入るなか、増益など業績が改善した銘柄群も買われる。中医薬主力の広州白雲山医薬集団(874/HK)が8.4%高、石炭大手のエン州煤業(1171/HK)が4.7%高、中国政府系コングロマリットの中航国際HD(161/HK)が3.8%高、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(ウェイチャイ・パワー:2338/HK)が2.8%高、広東省政府系コングロマリットの粤海投資(広東インベストメント:270/HK)が2.4%高などと値を上げた。
 半面、減益決算を強いられた銘柄群の一角はさえない。通信機器・設備メーカーの南京熊猫電子(南京パンダ・エレクトロニクス:553/HK)が3.5%安、国務院系セメントメーカーの華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が2.4%安、風力発電プラント大手の新疆金風科技(2208/HK)が1.5%安で引けた。
 一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.11%安の3083.08ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。自動車株、資源・素材株、証券株、不動産株の一角も売られた。半面、食品・飲料株は高い。保険株、銀行株、医薬品株も物色された。


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