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2018/12/31 13:34

香港大引:ハンセン1.3%高で続伸、碧桂園が6.4%上昇 無料記事

 年内最終商いとなる12月31日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比341.50ポイント(1.34%)高の25845.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が132.53ポイント(1.33%)高の10124.75ポイントとそろって続伸した。(年間騰落率は、ハンセン指数が13.62%安、本土株指数が13.53%安)。半日立ち合いの売買代金は326億9100万香港ドルとなっている(28日は469億5900万香港ドル)。
 米中通商交渉の進展期待が高まる状況。トランプ大統領は29日、習近平国家主席と電話協議した。協議後にトランプ氏は自身のツイッターで、「交渉は大きな進展をみせている」と協調している。中国の人民日報は30日、「米中間の差は縮まっている」との記事を配信した。また、米国政府は対中制裁関税に関し、特例で追加関税を免除する品目が1000件近くで認められたことも30日に判明している。
 なお、寄り付き前に公表された今年12月の経済指標では、製造業PMI(国家統計局などが集計・発表)が49.4に下振れし(予想は50.0)、2年10カ月ぶりに節目の50を割り込んだ。半面、非製造業PMIは53.8となり、市場予想(53.2)を上回っている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が6.4%高、国有石油大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)が3.3%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.9%高と上げが目立った。時価総額上位のネット・通信、金融なども買われている。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園のほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.4%、広州富力地産(2777/HK)が3.0%、中国海外発展(688/HK)が2.5%、万科企業(2202/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 ゼネコンや素材、建機などインフラ建設関連セクターもしっかり。中国鉄建(1186/HK)が2.8%高、中国建築国際集団(3311/HK)が2.1%高、中国建材(3323/HK)が3.1%高、鞍鋼(347/HK)が1.5%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.5%高、中聯重科(1157/HK)が1.8%高と値を上げた。
 第5世代(5G)ネットワークの関連銘柄も物色される。通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が2.4%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.2%高、基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が3.5%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が2.4%高で引けた。
 なお、香港マーケットはあす1月1日が休場(本土市場は本日と1月1日が休場)。取引再開は2日となる。



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