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2019/01/24 13:25

香港前場:ハンセン0.1%高で続伸、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 24日前場の香港マーケットは小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比36.86ポイント(0.14%)高の27045.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.52ポイント(0.27%)高の10659.55ポイントとそろって小幅続伸した。半日の売買代金は460億4000万香港ドルとなっている(23日前場は447億香港ドル)。
 本土株高が追い風。中国の政策に対する期待感が持続し、上海総合指数はプラスに転じた。中国人民銀行(中央銀行)の緩和スタンスや、北京市の5G(第5世代移動通信)産業支援策など、景気テコ入れに向けた動きが相次いでいる。香港の各指数は中盤から買いが優勢となった。もっとも、買い進む動きは限定的。米中関係の悪化が警戒されるなか、月末の米中通商交渉が気がかり材料として意識されている。中国の王岐山副主席は23日、ダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)年次総会で「自国第一主義に基づく行動は国際秩序を脅かす」などと演説。トランプ米政権を暗にけん制した。劉鶴副首相は来週30〜31日の日程で、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表やムニューシン財務長官らと通商協議する予定となっている。
 業種別では、中国の証券ブローカーが高い。華泰証券(6886/HK)が3.1%、広発証券(1776/HK)が2.4%、中信証券(6030/HK)が2.0%、海通証券(6837/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 石油関連セクターもしっかり。中海油田服務(2883/HK)が8.0%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.6%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が0.8%高で引けた。油田掘削の中海油田服務に関しては、2019年設備投資予算の20%増額が手がかり。業容の拡大が期待されている。また、CNOOCは23日引け後、19年の経営戦略を発表し、2年連続の増産を目指す目標を打ち出した。
 スマートフォンや5Gネットワーク関連の銘柄群も物色される。小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が2.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が1.3%高、通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)が1.2%高、京信通信系統HD(2342/HK)が1.1%高、光ファイバーケーブルの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.8%と買われた。上述した北京市政府の「5G産業発展計画」に続き、他地域でも同様の政策が公表されるとの観測が流れている。
 本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の2594.18ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が高い。消費関連株、金融株、医薬株、自動車株、運輸株なども買われた。



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