2021/03/05 13:43
香港前場:ハンセン0.3%安で続落、上海総合も0.3%下落
5日前場の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比81.39ポイント(0.28%)安の29155.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.32ポイント(0.26%)安の11296.26ポイントとそろって続落した。ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連で構成されるハンセン科技指数は1.7%安。他の指数をアンダーパフォームした。半日の売買代金は1414億100万香港ドルに拡大している(4日の前場は1182億6000万香港ドル)。
米ハイテク株安が嫌気される展開。昨夜の米株市場では、米金利高に歯止めがかからない中、高PER(株価収益率)のグロース株(成長株)に売りがかさみ、ナスダック指数が2.1%安と3日続落した。4日の米10年債利回りは、前日の1.48%台からさらに上昇し、一時1.55%に跳ね上がっている。他方、中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物など全期間で低下。香港の各指数は前引けにかけて下げ幅を縮小している。
なお本日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭で李克強・首相は「政府活動報告」を読み上げ、今年の国内総生産(GDP)成長率を6%以上に設定すると発表している。中国の2020年GDP成長率は2.3%だった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.2%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.4%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.2%安と下げが目立った。九龍倉置業地産投資に関しては、通期決算の赤字転落が引き続き売り材料視されている。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.4%、五鉱資源(1208/HK)が8.0%、江西銅業(358/HK)が5.7%、鞍鋼(347/HK)が4.9%、中国東方集団HD(581/HK)が3.8%、中国建材(3323/HK)が9.0%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.3%ずつ下落した。4日のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が全面安。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でも、非鉄や鉄筋など主要な産品が安く推移している。
不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が4.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.8%安、融創中国HD(1918/HK)が2.5%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.2%安、中国海外発展(688/HK)が2.1%安と値を下げた。
空運や旅行代理店、ホテル、カジノなどレジャー関連も売られる。中国国際航空(753/HK)が5.0%安、中国南方航空(1055/HK)が3.9%安、中国東方航空(670/HK)が3.0%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が6.1%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が3.0%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.8%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
半面、銀行・証券セクターはしっかり。中国農業銀行(1288/HK)が3.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%高、中国建設銀行(939/HK)が1.1%高、中信証券(6030/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の3491.69ポイントで取引を終了した。素材株が安い。不動産株、銀行・保険株、空運株、発電株、防衛関連株、半導体株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。自動車株、医薬品株、証券株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米ハイテク株安が嫌気される展開。昨夜の米株市場では、米金利高に歯止めがかからない中、高PER(株価収益率)のグロース株(成長株)に売りがかさみ、ナスダック指数が2.1%安と3日続落した。4日の米10年債利回りは、前日の1.48%台からさらに上昇し、一時1.55%に跳ね上がっている。他方、中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物など全期間で低下。香港の各指数は前引けにかけて下げ幅を縮小している。
なお本日、全国人民代表大会(全人代)が開幕した。冒頭で李克強・首相は「政府活動報告」を読み上げ、今年の国内総生産(GDP)成長率を6%以上に設定すると発表している。中国の2020年GDP成長率は2.3%だった。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.2%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が2.4%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が2.2%安と下げが目立った。九龍倉置業地産投資に関しては、通期決算の赤字転落が引き続き売り材料視されている。
セクター別では、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が9.4%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が8.4%、五鉱資源(1208/HK)が8.0%、江西銅業(358/HK)が5.7%、鞍鋼(347/HK)が4.9%、中国東方集団HD(581/HK)が3.8%、中国建材(3323/HK)が9.0%、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.3%ずつ下落した。4日のロンドン金属取引所(LME)では、アルミや銅など主要産品の先物が全面安。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)でも、非鉄や鉄筋など主要な産品が安く推移している。
不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が4.3%安、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.8%安、融創中国HD(1918/HK)が2.5%安、中国恒大集団(3333/HK)が2.2%安、中国海外発展(688/HK)が2.1%安と値を下げた。
空運や旅行代理店、ホテル、カジノなどレジャー関連も売られる。中国国際航空(753/HK)が5.0%安、中国南方航空(1055/HK)が3.9%安、中国東方航空(670/HK)が3.0%安、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が6.1%安、縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が3.0%安、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.8%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.9%安で前場取引を終えた。
半面、銀行・証券セクターはしっかり。中国農業銀行(1288/HK)が3.4%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%高、中国建設銀行(939/HK)が1.1%高、中信証券(6030/HK)が2.1%高、広発証券(1776/HK)が1.6%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の3491.69ポイントで取引を終了した。素材株が安い。不動産株、銀行・保険株、空運株、発電株、防衛関連株、半導体株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。自動車株、医薬品株、証券株も買われた。
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