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2021/02/23 17:36

香港大引:ハンセン1.0%高で反発、本土系金融セクター相場けん引 無料記事

 23日の香港マーケットは値上がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比312.81ポイント(1.03%)高の30632.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.95ポイント(0.13%)高の11909.63ポイントとそろって反発した。売買代金は2674億6600万香港ドルにやや縮小している(22日は3025億8800万香港ドル)。
 経済正常化の期待が相場を支える流れ。新型コロナウイルスを巡っては、中国全土で感染リスクレベル「中」「高」の地域がゼロとなった。ワクチン接種も進む。中国本土に続き、マカオでは22日に一般市民の接種が始まり、香港では医療従事者などの優先接種が26日にスタートする。米国や英国など主要国でも、新規感染者が減少傾向をたどり、行動規制も徐々に緩和される状況だ。昨夜の米ハイテク株安などを嫌気した売りが先行したものの、下値は堅く、指数はほどなくプラスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 中国の金融セクターが相場をけん引。招商銀行(3968/HK)が5.5%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.7%高、中国建設銀行(939/HK)が2.1%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.9%高、中国平安保険(2318/HK)が2.1%高で取引を終えた。
 香港に拠点を置く銘柄群も高い。新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が5.2%、新鴻基地産発展(16/HK)が5.1%、恒基兆業地産(12/HK)が4.9%、香港鉄路(MTR:66/HK)が2.8%、香港中華煤気(ホンコン・チャイナガス:3/HK)と中電HD(CLPホールディングス:2/HK)がそろって2.7%、莎莎国際HD(ササ・インターナショナル・ホールディングス:178/HK)が6.6%ずつ上昇した。
 経済活動正常化を見越し、旅行やカジノなどレジャー関連も物色される。旅行では、中国3大エアラインの中国南方航空(1055/HK)が14.7%高、中国国際航空(753/HK)が11.5%高、中国東方航空(670/HK)が7.4%高、香港フラッグキャリアの国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が4.9%高、ツアー会社や旅行予約サイトの縦横遊HD(WWPKGホールディングス:8069/HK)が14.6%高、東瀛遊HD(EGLホールディングス:6882/HK)が13.1%高、同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が5.2%高。カジノでは、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が8.9%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が7.9%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が7.5%高と値を上げた。
 半面、「ニューエコノミー」関連の一角はさえない。ITやハイテクで構成されるハンセン科技指数は1.1%安と4日続落している。構成銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.1%安、京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.5%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.2%安。本日付で指数に組み入れられたショート動画投稿アプリ「快手(クアイショウ)」の快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が5.2%安などと下げが目立った。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.17%安の3636.36ポイントで取引を終了した。不動産株が安い。自動車株、食品飲料株、小売株、素材株、証券株、エネルギー株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。旅行関連株、医薬品株、半導体株、公益株も買われた。



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