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2021/02/18 13:30

香港前場:ハンセン1.2%安で8日ぶり反落、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比361.11ポイント(1.16%)安の30723.83ポイントと8日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が123.62ポイント(1.01%)安の12105.01ポイントと6日ぶりにそれぞれ反落した。半日の売買代金は1729億5200万香港ドルに拡大している(17日の前場は1065億4800万香港ドル)。
 金利高を警戒。午前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物が前営業日の1.9250%から2.3410%に急上昇した。中国人民銀行(中央銀行)が朝方実施した金融操作では、中期貸出制度(MLF)とリバースレポを通じ計2200億人民元の資金を供給したものの、満期到来分との差引では2600億人民元の吸収超。流動性ひっ迫の懸念も漂った。また、ハンセン指数は昨日まで7日続伸し、足もとでは約2年8カ月ぶりの高値水準を更新。売り圧力も意識された。指数は前引けにかけて下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が4.9%安、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.6%安、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)と生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)がそろって4.1%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の銀行が安い。招商銀行(3968/HK)が2.4%、中国建設銀行(939/HK)が2.0%、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%、交通銀行(3328/HK)が1.3%ずつ下落した。
 中国の自動車セクターもさえない。長城汽車(2333/HK)が4.2%安、東風汽車集団(489/HK)が3.6%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.5%安で引けた。
 医薬品セクターも急落。上記した薬明生物技術のほか、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が8.1%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が7.8%安、康哲薬業HD(867/HK)が6.5%安と値を下げた。バイオ医薬品ベンチャーの康希諾生物に関しては、通期業績の赤字幅拡大見通しを発表したことが売り材料視されている。
 半面、農業関連セクターは高い。農業企業にも投資する上海大生農業金融科技(1103/HK)が47.1%、アグリビジネスの超大現代農業(682/HK)が7.4%、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が4.7%、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 一方、春節(旧正月)連休明けの本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.39%高の3669.42ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。金融株、不動産株、インフラ関連株、海運株、公益株、ハイテク株の一角なども買われた。半面、食品飲料株は安い。医薬品株も売られた。


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