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2020/01/02 17:29

香港大引:ハンセン1.3%高で反発、中国不動産セクターに買い 無料記事

 年明け初商い2日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比353.77ポイント(1.25%)高の28543.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が152.50ポイント(1.37%)高の11320.56ポイントとそろって反発した。売買代金は908億7500万香港ドルとなっている(半日立会の12月31日は484億3400万香港ドル)。
 中国の金融緩和がプラス。中国人民銀行(中央銀行)は1日、市中銀行の預金準備率を0.5%引き下げると発表した。米中通商摩擦の緩和期待も強まる。トランプ米大統領は12月31日、中国との通商協議を巡る第1段階の通商合意に関し、「1月15日に署名式を開く」と自身のツイッターに投稿。また、北京を後日訪問し、第2段階の通商協議を始めることも明らかにしている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.8%高、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が3.6%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が3.2%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.0%高と上げが目立った。
 業種別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園のほか、広州富力地産(2777/HK)が5.6%、融創中国HD(1918/HK)が5.1%、保利置業集団(119/HK)が4.6%、万科企業(2202/HK)が3.0%ずつ上昇した。融創中国は上場来高値を更新している。
 ゼネコンやセメントなどインフラ関連セクターもしっかり。中国鉄建(1186/HK)が4.3%高、中国中鉄(390/HK)が3.1%高、中国交通建設(1800/HK)が3.0%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が7.3%高、中国建材(3323/HK)が3.5%高、華潤水泥HD(1313/HK)が3.4%高で引けた。安徽海螺水泥と華潤水泥は最高値を切り上げている。
 スマートフォンやインターネット関連の銘柄も物色される。上述した舜宇光学科技のほか、スマホ部品メーカーの丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が4.5%高、中国スマホ大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.1%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が2.9%高、電子書籍ストア運営の閲文集団(チャイナ・リテラチュア:772/HK)が5.4%高、オンラインゲームのIGG(799/HK)が3.1%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.15%高の3085.20ポイントで取引を終えた。金融株が相場を主導する。ハイテク株、自動車株、不動産株、インフラ関連株、運輸株、資源・素材株、発電株なども買われた。



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