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2020/10/19 13:29

香港前場:ハンセン0.7%高で続伸、上海総合は0.3%下落 無料記事

 週明け19日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比168.03ポイント(0.69%)高の24554.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が88.15ポイント(0.89%)高の10003.05ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は728億7800万香港ドルにやや拡大している(16日前場は626億3100万香港ドル)。
 中国経済の持ち直し期待が強まる流れ。取引時間中に公表された各種経済指標では、7〜9月GDP成長率が4.9%となり、予想(5.5%)には届かなかったものの、前四半期(3.2%)からは大幅に加速した。また、9月の月次統計では小売売上高や鉱工業生産などが予想以上に前月から上向いている。ただ、買い一巡後は上げ幅をやや縮小。目先の好材料出尽くし感が意識されたほか、本土株指数がザラバで心理的節目の10000ポイントを回復(取引時間中では9月3日以来)したことで売り圧力も高まった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土系銀行の上げが目立つ。中国工商銀行(1398/HK)が3.6%高、中国銀行(3988/HK)が2.3%高、中国建設銀行(939/HK)が2.0%高とそろって続伸した。そのほか、アップルに部品供給する小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそれぞれ2.3%高、2.0%高と買われている。
 天然ガス関連の銘柄も高い。新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.3%、華潤燃気HD(華潤ガス:1193/HK)が2.1%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.8%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が1.7%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が1.2%ずつ上昇した。中国各地が暖房期を迎える中、国内の液化天然ガス相場が足元で急伸傾向にあることを材料視している。
 他の個別株動向では、中国本土でハイパーマーケットチェーンを展開する高キン零售(サンアート・リテール・グループ:6808/HK)が18.3%高と急伸。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)は19日、サン・アートに追加出資し、連結子会社化すると発表した。アリババ株も1.0%高としっかり。
 半面、「ニューエコノミー」関連銘柄の一角はさえない。インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が3.3%安、スマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が3.0%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が2.2%安などと値を下げた。ハンセン科技指数は0.03%安と小幅ながら反落している。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.33%安の3325.29ポイントで前場の取引を終えた。医薬品株が安い。消費関連株、ハイテク株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、証券株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。不動産株、メディア関連株も買われた。


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