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2021/03/25 13:35

香港前場:ハンセン0.04%高で小反発、上海総合は0.01%下落 無料記事

 25日前場の香港マーケットは、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比10.12ポイント(0.04%)高の27928.26ポイントと5日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は97.82ポイント(0.90%)安の10750.16ポイントと3日続落した。半日の売買代金は1200億7800万香港ドルにやや拡大している(24日前場は1042億8600万香港ドル)。
 自律反発狙いの買いが入る流れ。ハンセン指数は前日まで大きく値を下げ、足もとでは約2カ月半ぶりの安値水準に達していた。米中の景気期待も根強い。経済協力開発機構(OECD)は先ごろ、1兆9000億米ドル規模の米追加経済対策により、米国のGDPは1年間で3〜4%押し上げられるとのレポートを発表した。また、中国は他国に先駆け製造業が再開したこともあり、米向け輸出が拡大すると指摘している。ただ、上値は重い。米国の対中圧力が依然警戒されている。米証券取引委員会(SEC)は24日、米国の規制・監査基準を満たさない外国企業を米市場から締め出す規制の導入に着手したことを明らかにした。中国企業を標的にしたとみられている。ハンセン指数は前引け近くまで安く推移していた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が7.8%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.6%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が3.4%高と上げが目立った。安踏体育用品が昨日引け後に公表した通期決算は3.4%減益だったが、期末配当は前年の0.36香港ドルを上回る0.47香港ドルを予定している。
 セクター別では、中国スポーツ用品が高い。上記した安踏体育用品のほか、李寧(2331/HK)が9.7%、特歩国際(1368/HK)が4.5%、中国動向(3818/HK)が3.5%、361度国際(1361/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 非鉄セクターもしっかり。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が7.1%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.6%高、江西銅業(358/HK)が3.0%高、五鉱資源(MMG:1208/HK)が2.7%高で引けた。
 半面、ITやハイテクなど「ニューエコノミー」関連は安い。ハンセン科技指数は1.9%安と5日続落し、年初来安値を切り下げた。組み入れウエート上位の銘柄では、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.4%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.2%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.2%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が1.9%安で取引を終えている。このほか、4月9日付で構成銘柄に採用される中国インターネット検索最大手、百度集団(バイドゥ:9888/HK)は8.9%安と急落した。アリババと百度は米市場にADR(米国預託証券)上場している。
 一方、本土マーケットは小幅ながら3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%安の3366.64ポイントで取引を終了した。発電株が安い。銀行株や証券株、自動車株、不動産株、半導体株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。素材株、海運株、医薬品株、保険株も買われた。



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