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2018/07/12 17:43

香港大引:ハンセン0.6%高で3日ぶり反発、販売好調の舜宇が6.7%高 無料記事

 12日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比169.14ポイント(0.60%)高の28480.83ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も94.60ポイント(0.89%)高の10752.86ポイントと反発した。売買代金は911億8300万香港ドルとなっている(11日の売買代金は959億3400万香港ドル)。
 本土株高が追い風。米中貿易戦争の警戒感が続くなか売りが先行したものの、上海総合指数の上げ幅拡大を好感し、香港の各指数もプラスに転じた。今月後半から始まる企業決算の発表を前に、業績成長の期待感が強まったことも買い安心感を誘っている。大幅増益の予告が相次いでいるほか、月次ベースの営業報告も堅調なものが多い。また、米商務省が11日、「米国企業との取引を禁じた制裁措置を解除することで、中国通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)と最終合意した」と発表したことも投資家心理を改善させる一因。ZTE株は25.1%高と急騰した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.7%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.8%高と上げが目立った。舜宇光学については、今年6月のスマホ用レンズ出荷が前年同月比で83%増加し、前月の70.2%から伸びがさらに加速したことを材料視している。吉利汽車に関しては、今年6月中間期の50%増益を予告したことが手がかり。また、先ごろ発表した営業データによれば、吉利汽車の新車販売は同業他社を上回るペースで拡大している。
 本土系不動産セクターも高い。雅居楽集団HD(3383/HK)が6.1%、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%、保利置業集団(119/HK)が3.0%、華潤置地(1109/HK)が2.5%、万科企業(2202/HK)が1.8%ずつ値を上げた。
 本土系金融セクターもしっかり。海通証券(6837/HK)が3.4%高、華泰証券(HTSC:6886/HK)が3.1%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.3%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.2%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.7%高と上昇した。
 食品・飲料やビールなど消費関連セクターも物色される。中国雨潤食品集団(1068/HK)が6.5%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.3%高、中国食品(506/HK)が3.4%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.8%高、中国旺旺HD(151/HK)が2.6%高、華潤ビールHD(291/HK)が3.0%高、青島ビール(168/HK)が1.8%高で引けた。
 本土マーケットは急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.16%高の2837.66ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株も高い。消費関連株や不動産株、自動車株、インフラ関連株なども上昇が目立った。



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