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2021/08/05 13:34

香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比51.99ポイント(0.20%)安の26374.56ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が45.01ポイント(0.48%)安の9374.24ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は808億3540万香港ドルとなっている(4日の前場は966億9190万香港ドル)。 
 新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大が不安視される流れ。中国で直近2週間の市中感染者数は、7月中旬まで半年間の合計を上回った。野村は最新リポートで、中国で昨年春以来の厳しい防疫対策が実施される可能性を指摘。サービス業を中心に一定の影響が出るとみている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。これから本格化する主要企業の決算に対する期待感が根強いほか、景気減速を回避するため、当局が経済対策を強めるとの観測も続いている。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が5.7%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が4.1%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(シンイ・ソーラー・ホールディングス:968/HK)が3.4%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄や鉄鋼の素材関連が安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.9%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が3.7%、江西銅業(358/HK)と洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって3.3%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.1%、中国東方集団HD(581/HK)が2.0%、重慶鋼鉄(1053/HK)が1.6%ずつ下落した。
 旅行関連がセクターもさえない。中国3大エアラインの中国東方航空(670/HK)が2.5%安、中国国際航空(753/HK)が1.1%安、中国南方航空(1055/HK)が1.0%安、旅行予約サイト運営の同程芸龍HD(トンチェン・イーロン・ホールディングス:780/HK)が2.9%安、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が1.4%安で前場取引を終えた。
 半面、医薬品セクターの一角は高い。康哲薬業HD(チャイナ・メディカル・システム・ホールディングス:867/HK)が4.4%、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.4%、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.1%、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 マカオのカジノ関連もしっかり。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.6%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.8%高、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.3%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が1.1%高で引けた。永利澳門が5日報告した4〜6月期決算は、売上高が前年同期比で22倍に拡大。純損益は赤字が継続したものの、損失額は大幅に縮小している。なお、マカオ政府は4日、新型コロナウイルス流行防止策として、一部娯楽施設を5日付で閉鎖することを明らかにしたが、カジノ営業は対象から外された。
 一方、本土マーケットは小幅に続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3480.39ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。医薬品株、半導体株、銀行・保険株、食品飲料株、運輸株、防衛関連株なども買われた。半面、自動車株は安い。資源・素材株、証券株も売られた。



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