2021/08/03 17:41
香港大引:ハンセン0.2%安で反落、テンセント6.1%下落
3日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比40.98ポイント(0.16%)安の26194.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.22ポイント(0.17%)安の9320.38ポイントとそろって反落した。売買代金は2037億270万香港ドルに拡大している(2日は1669億4770万香港ドル)。
ネット株の締め付け懸念が再燃する流れ。中国国営メディア新華社系の経済専門紙、経済参考報は3日、「オンラインゲームが未成年の健全な成長に及ぼす影響を過小評価してはならない」とする論説記事を発表した。ゲーム産業に対する規制強化が不安視される中、関連銘柄の組み入れが多いハンセン科技指数は1.5%安と反落している。中国の新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大もネガティブ。2日までの市中感染は15省26都市に及んだ。全31省・直轄市・自治区で不要不急の省外移動を禁止する通知が出されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。経済回復ペース鈍化の懸念が強まる中、当局が景気対策を強めるとの期待も広がっている。指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6.1%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.6%安と下げが目立った。上述した政府系メディアの報道では、テンセント人気ゲーム「王者栄耀」の名前を挙げ有害性を警告している。テンセントは3日、プレー制限時間短縮など未成年規制の強化を発表したが、不安は払しょくされなかった。
そのほかハンセン指数構成以外でも、オンラインゲーム関連が軒並み安。中手遊科技集団(302/HK)が13.6%、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が10.4%、心動(XD:2400/HK)が8.1%、網易(ネットイース:9999/HK)が7.8%、IGG(799/HK)が6.1%ずつ下落した。
非鉄・鉄鋼セクターも急落。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.5%安、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.7%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.5%安、江西銅業(358/HK)が2.9%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.7%安、中国東方集団HD(581/HK)が2.9%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.7%安で取引を終えた。
半導体セクターもさえない。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)がそろって5.9%安、華虹半導体(1347/HK)が5.0%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.8%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%安と値を下げた。
半面、医薬品セクターは高い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が10.7%、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.2%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.2%、中国生物製薬(1177/HK)が2.2%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が1.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の3447.99ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、銀行株、自動車株、エネルギー株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、医薬品株は高い。海運株、食品飲料株、保険・証券株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
ネット株の締め付け懸念が再燃する流れ。中国国営メディア新華社系の経済専門紙、経済参考報は3日、「オンラインゲームが未成年の健全な成長に及ぼす影響を過小評価してはならない」とする論説記事を発表した。ゲーム産業に対する規制強化が不安視される中、関連銘柄の組み入れが多いハンセン科技指数は1.5%安と反落している。中国の新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大もネガティブ。2日までの市中感染は15省26都市に及んだ。全31省・直轄市・自治区で不要不急の省外移動を禁止する通知が出されている。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。経済回復ペース鈍化の懸念が強まる中、当局が景気対策を強めるとの期待も広がっている。指数は引けにかけて下げ幅を縮小させた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が6.1%安、不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が4.0%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.6%安と下げが目立った。上述した政府系メディアの報道では、テンセント人気ゲーム「王者栄耀」の名前を挙げ有害性を警告している。テンセントは3日、プレー制限時間短縮など未成年規制の強化を発表したが、不安は払しょくされなかった。
そのほかハンセン指数構成以外でも、オンラインゲーム関連が軒並み安。中手遊科技集団(302/HK)が13.6%、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が10.4%、心動(XD:2400/HK)が8.1%、網易(ネットイース:9999/HK)が7.8%、IGG(799/HK)が6.1%ずつ下落した。
非鉄・鉄鋼セクターも急落。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.5%安、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.7%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.5%安、江西銅業(358/HK)が2.9%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が5.6%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.7%安、中国東方集団HD(581/HK)が2.9%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.7%安で取引を終えた。
半導体セクターもさえない。中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)がそろって5.9%安、華虹半導体(1347/HK)が5.0%安、上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.8%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が2.3%安と値を下げた。
半面、医薬品セクターは高い。康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が10.7%、上海復星医薬集団(2196/HK)が5.2%、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.2%、中国生物製薬(1177/HK)が2.2%、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が1.7%ずつ上昇した。
一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の3447.99ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。素材株、銀行株、自動車株、エネルギー株、インフラ関連株の一角なども売られた。半面、医薬品株は高い。海運株、食品飲料株、保険・証券株も買われた。
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