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2021/08/09 16:28

中国大引:上海総合1.1%高で3日ぶり反発、金融と不動産に買い 無料記事

 週明け9日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比36.41ポイント(1.05%)高の3494.64ポイントと3日ぶりに反発した(上海A株指数は1.05%高の3662.65ポイント)。
 指標下振れで景気テコ入れ期待が高まる流れ。先週7日に発表された今年7月の貿易統計では、輸出と輸入の伸び率が予想以上に前月から鈍化している。経済回復ペースの腰折れを回避するため、「当局は景気対策を強める」との見方が浮上した。指数は安寄りしたものの、程なくプラスに転じ、徐々に上げ幅を広げている。なお、朝方公表された7月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそれぞれ予想を上回った。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が上げを主導。杭州銀行(600926/SH)が5.4%高、興業銀行(601166/SH)が3.8%高、招商銀行(600036/SH)が3.1%高、中国太平洋保険(601601/SH)が4.2%高、中国平安保険(601318/SH)が2.7%高で引けた。
 不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が8.8%、保利地産(600048/SH)が7.5%、上海世茂(600823/SH)が3.0%、緑地HD(600606/SH)が2.3%ずつ上昇した。食品飲料株、小売株、メディア関連株、エネルギー株、医薬品株、空運株なども買われている。
 半面、半導体株はさえない。IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が5.7%安、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.3%安、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が2.9%安で取引を終えた。また、上海市場のハイテク企業向け市場「科創板」では、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:688981/SH)が5.1%安と急反落している。自動車株、金鉱株、防衛関連株も売られた。
 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.35ポイント(0.90%)高の263.26ポイント、深センB株指数が5.77ポイント(0.48%)安の1199.87ポイントで終了した。

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