2021/10/15 13:46
香港前場:ハンセン0.8%高で反発、上海総合は0.3%上昇
休場明け15日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比207.88ポイント(0.83%)高の25170.47ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が58.51ポイント(0.66%)高の8907.68ポイントとそろって反発した。半日の売買代金は1038億3030万香港ドルに拡大している(12日の前場は743億2420万香港ドル)。
外部環境の改善が好感される。昨夜の米株市場では、金融大手に好決算が相次いだほか、景気減速と金融引き締めの過度な警戒感が後退し、主要指標のNYダウは1.6%高と5日ぶりに急反発した。中国景気の先行き不安もやや薄れる。李克強・首相は14日、「中国の経済成長は足もとで減速しているが、通年の発展目標は達成できると確信している」と述べた。中国の第3四半期GDP成長率などは、週明け18日に公表される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が7.7%高、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が7.3%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が6.6%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。上記した吉利とBYDのほか、五菱汽車集団HD(305/HK)が11.3%、長城汽車(2333/HK)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)がそろって7.1%、東風汽車集団(489/HK)が5.6%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.5%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.9%ずつ上昇した。
教育サービスの銘柄群も急伸。中国東方教育HD(667/HK)が18.9%高、希望教育集団(1765/HK)が16.9%高、中国宇華教育集団(6169/HK)が14.5%高、民生教育集団(1569/HK)が11.3%高、卓越教育集団(3978/HK)が8.8%高で引けた。産業支援の動きが好感される。学習塾規制を強化するなど、教育業界の改革を進める中国政府は、新たに「職業教育」(職業訓練)分野の発展を支援する方針を明らかにした。報道によれば、職業訓練校の質の向上に向け、「高考」(入学統一試験)制度の導入を検討するほか、上場企業や教育関連企業による同分野への参入を奨励するという。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.3%高、江西銅業(358/HK)が7.1%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.8%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.8%高と値を上げた。リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業は14日、1〜9月期決算の利益が6倍を超えるとの見通しを明らかにしている。
太陽光発電の関連銘柄も物色される。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が7.3%高、信義光能HD(968/HK)が6.2%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が5.1%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が4.0%高、陽光能源HD(757/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
半面、中国不動産セクターは安い。中国海外発展(688/HK)が4.3%、龍湖地産(960/HK)が2.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.6%、華潤置地(1109/HK)が2.5%、中国金茂HD(817/HK)が2.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3568.67ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、自動車株、銀行株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は安い。発電株、ゼネコン株、保険・証券株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境の改善が好感される。昨夜の米株市場では、金融大手に好決算が相次いだほか、景気減速と金融引き締めの過度な警戒感が後退し、主要指標のNYダウは1.6%高と5日ぶりに急反発した。中国景気の先行き不安もやや薄れる。李克強・首相は14日、「中国の経済成長は足もとで減速しているが、通年の発展目標は達成できると確信している」と述べた。中国の第3四半期GDP成長率などは、週明け18日に公表される。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が7.7%高、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が7.3%高、電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が6.6%高と上げが目立った。
セクター別では、自動車が高い。上記した吉利とBYDのほか、五菱汽車集団HD(305/HK)が11.3%、長城汽車(2333/HK)と小鵬汽車(エックスポン:9868/HK)がそろって7.1%、東風汽車集団(489/HK)が5.6%、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が5.5%、理想汽車(リ・オート:2015/HK)が4.9%ずつ上昇した。
教育サービスの銘柄群も急伸。中国東方教育HD(667/HK)が18.9%高、希望教育集団(1765/HK)が16.9%高、中国宇華教育集団(6169/HK)が14.5%高、民生教育集団(1569/HK)が11.3%高、卓越教育集団(3978/HK)が8.8%高で引けた。産業支援の動きが好感される。学習塾規制を強化するなど、教育業界の改革を進める中国政府は、新たに「職業教育」(職業訓練)分野の発展を支援する方針を明らかにした。報道によれば、職業訓練校の質の向上に向け、「高考」(入学統一試験)制度の導入を検討するほか、上場企業や教育関連企業による同分野への参入を奨励するという。
非鉄セクターもしっかり。新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.3%高、江西銅業(358/HK)が7.1%高、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が4.8%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が3.8%高と値を上げた。リチウム電池素材メーカーの江西カン鋒リ業は14日、1〜9月期決算の利益が6倍を超えるとの見通しを明らかにしている。
太陽光発電の関連銘柄も物色される。福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が7.3%高、信義光能HD(968/HK)が6.2%高、新特能源(シンター・エナジー:1799/HK)が5.1%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が4.0%高、陽光能源HD(757/HK)が3.2%高で前場取引を終えた。
半面、中国不動産セクターは安い。中国海外発展(688/HK)が4.3%、龍湖地産(960/HK)が2.7%、合景泰富地産HD(1813/HK)が2.6%、華潤置地(1109/HK)が2.5%、中国金茂HD(817/HK)が2.3%ずつ下落した。
一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.29%高の3568.67ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が高い。資源・素材株、自動車株、銀行株、不動産株なども売られた。半面、医薬品株は安い。発電株、ゼネコン株、保険・証券株も売られた。
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