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2021/11/12 15:39

中国:ソーラー発電封止材の海優威新材料、需要増で生産拡大へ 無料記事

 エチレン酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)の世界大手が増産投資を加速している。再生可能エネルギーの電源開発が活発化するなか、太陽電池セル、ガラス、バックシートを接着させるEVA系封止材の需要が高まっているためだ。21世紀経済報道などが伝えた。
 EVA生産で世界3位(中国3位)の上海海優威新材料(Hiuv New Materials:688680/SH)は10日、総額10億400万人民元(約178億7000万円)相当の社債を発行すると発表。年産能力2億平方メートルのEVA生産事業プロジェクト(第1期)などを進める計画を打ち出した。
 2005年9月に発足した海優威新は、特殊高分子膜の総合企業。ソーラー発電向け透明EVAのほか、白色EVA、ポリオキシエチレン誘導体モノマー(POE)などを生産している。隆基緑能科技(601012/SH)、晶科能源HD( Jinko Solar:JKS/NYSE)、天合光能(Trina Solar:688599/SH)などのソーラー発電部材大手を顧客に取り込んでいる。
 海優威新のEVA年産能力は約1億7000万平方メートルに達した。1億6300万平方メートル相当を出荷した。世界シェアは12%で杭州福斯特応用材料(603806/SH)の64%、常州斯威克光伏新材料有限公司の16%に続く水準となっている。


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