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2021/10/05 17:40

香港大引:ハンセン0.3%高で3日ぶり反発、不動産・ネット株の下げで上値は限定 無料記事

 5日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比67.78ポイント(0.28%)高の24104.15ポイントと3日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.64ポイント(0.07%)安の8515.55ポイントと小幅ながら3日続落した。売買代金は997億7840万香港ドルに縮小している(4日は1132億9220万香港ドル)。
 原油高を手がかりにした資源・素材株物色が全体相場を支える流れ。昨夜のWTI原油先物は1.7%高と大幅に3日続伸し、約7年ぶりの高値を一時更新した。5日の時間外取引でも小高く推移している。値ごろ感も着目された。前日の取引ではハンセン指数が大幅続落し、昨年10月以来の安値を付けている。ただ、上値は限定的。昨夜の米ハイテク株安や中国経済の鈍化懸念、中国不動産業を巡る不透明感などが重しとなった。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連に買いが先行。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が7.6%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.5%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.4%高、中国中煤能源(1898/HK)が5.4%高、エン州煤業(1171/HK)が3.3%高、中国神華能源(1088/HK)が2.4%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が3.2%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.1%高で引けた。
 非鉄・鉄鋼セクターも高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.7%、江西銅業(358/HK)が2.1%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.1%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.4%、中国東方集団HD(581/HK)が1.7%ずつ上昇した。
 半面、中国不動産セクターは安い。融創中国HD(1918/HK)が10.1%、広州富力地産(2777/HK)が9.5%、万科企業(2202/HK)が3.3%、華潤置地(1109/HK)が3.0%、碧桂園HD(2007/HK)が2.7%ずつ下落した。業界を巡る不透明感が重し。債務不履行リスクに直面する中国恒大集団(3333/HK)のほかにも、複数の中国不動産デベロッパーが物件販売減と資金繰り難に苦しんでいる。碧桂園の9月不動産成約は、前年同月比で3割減少した。中堅デベロッパーの花様年HD集団(1777/HK)は4日、社債の償還を滞らせたと発表している(同社株は売買を一時停止)。
 ネット株もさえない。ハンセン科技指数は0.3%安と4日続落した。構成する関連銘柄では、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.5%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)とインターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)がそろって1.4%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が1.2%安と値を下げている。
 一方、本土マーケットは国慶節連休で休場となっている(7日まで休場。8日に取引再開)。




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