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2020/01/03 17:31

香港大引:ハンセン0.3%安で反落、中東地域の地政学リスクを嫌気 無料記事

 3日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比92.02ポイント(0.32%)安の28451.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が67.01ポイント(0.59%)安の11253.55ポイントとそろって反落した。売買代金は978億8700万香港ドルにやや拡大している(2日は908億7500万香港ドル)。
 中東地域の地政学リスクを嫌気。「イラクの首都バグダッドの国際空港で3日、米軍によるロケット弾攻撃により、イラン軍高官2名が死亡した模様」と報じられた。イラン側の報復措置により、紛争が拡大すると懸念されている。また、原油供給がタイトになるとの思惑で、原油相場が大幅上昇。経済活動の足かせになると危惧された。ハンセン指数は小高く推移していたが、中盤から下げに転じている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が4.7%安、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.0%安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が2.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.7%安と下げが目立った。
 業種別では、スマートフォンや5Gネットワーク関連が安い。上記した瑞声科技と舜宇光学科技のほか、スマホ部品メーカーの丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が3.9%、中国スマホ大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が2.9%、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が4.5%、通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が1.4%、基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が1.2%ずつ下落した。
 中国不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が2.9%安、中国海外発展(688/HK)と華潤置地(1109/HK)がそろって2.4%安、碧桂園HD(2007/HK)が2.3%安、融創中国HD(1918/HK)が2.2%安と値を下げた。
 半面、エネルギー関連の銘柄群は物色される。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.8%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.0%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.5%高で引けた。海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が3.3%高と上昇している。
 産金セクターも高い。霊宝黄金集団(3330/HK)が5.9%、招金鉱業(1818/HK)が5.0%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.3%ずつ値上がりした。
 一方、本土マーケットは4日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%安の3083.79ポイントで取引を終えた。食品・飲料株が安い。医薬品株、不動産株、ハイテク株、運輸株、証券株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。産金株や非鉄株、公益株、航空・防衛関連株、銀行・保険株の一角も買われた。


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