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2021/08/10 13:21

香港前場:ハンセン0.3%高で続伸、上海総合は0.1%下落 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.32ポイント(0.29%)高の26359.72ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が72.31ポイント(0.78%)高の9386.28ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は833億4360万香港ドルとなっている(9日の前場は887億8900万香港ドル)。 
 中国の経済対策が期待される流れ。足もとの経済指標下振れを背景に、中国景気の先行き不安が強まる中、当局は景気腰折れを回避するため、一段の景気テコ入れ策を打ち出すとの見方が広がっている。中国メディアは10日、専門家の話として、「預金準備率引き下げのほか、利下げの可能性もある」と報じた。新型コロナウイルス感染が中国やアジア周辺国で再拡大していることを不安視した売りがみられたものの、下値は堅く、指数は中盤から再びプラスに転じた。(亜州リサーチ編集部)
 「ニューエコノミー」関連銘柄に買いが先行。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.4%高と他の指数をアウトパフォームした。主要な構成銘柄では、美団(メイトゥアン:3690/HK)が6.4%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が4.4%高、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.1%高と値を上げている。
 中国不動産セクターの一角も高い。中国恒大集団(3333/HK)が3.7%、華潤置地(1109/HK)が2.6%、融創中国HD(1918/HK)が2.5%、広州富力地産(2777/HK)が1.3%ずつ上昇した。
 医薬品セクターもしっかり。四環医薬HD集団(460/HK)が2.8%高、石薬集団(CSPCファーマシューティカル・グループ:1093/HK)が2.4%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.2%高、康哲薬業HD(867/HK)が1.8%高で引けた。
 半面、資源・素材セクターの一角はさえない。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.9%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.1%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が0.6%安、新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.0%安、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。商品市況安が逆風。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が2.6%安と大幅続落し、ロンドン金属取引所(LME)では主要な非鉄の先物価格が急落した。
 一方、本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%安の3489.74ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が安い。素材株、自動車株、医薬品株、保険株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。銀行株、公益株、防衛関連株も買われた。


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