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2021/09/24 13:40

香港前場:ハンセン0.03%安で3日ぶり小反落、上海総合は0.07%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比6.87ポイント(0.03%)安の24504.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が14.18ポイント(0.16%)安の8719.55ポイントとそろって3日ぶりに反落した。半日の売買代金は739億2810万香港ドルとなっている(23日の前場は1113億920万香港ドル)。
 中国不動産大手を巡る警戒感が重しとなる流れ。外電が23日、消息筋情報として伝えたところによれば、中国の中央政府は地方政府に対し、デフォルト(債務不履行)リスクに直面する中国恒大集団(3333/HK)が経営破たんする可能性に備えるよう指示したもようだ。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが支えだ。10月1日からの国慶節連休を前に、人民銀はリバースレポを通じ、連日で厚めの資金供給を実施している。資金需要期の流動性確保が買い安心感を誘った。指数は小高く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ガラス生産の信義玻璃HD(信義ガラス:868/HK)が4.2%安、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が3.9%安、スポーツ用品中国大手の李寧(リーニン:2331/HK)が3.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、本土・香港の不動産が安い。上述した中国恒大集団が7.1%、龍湖集団HD(960/HK)が2.6%、融創中国HD(1918/HK)が2.3%、華潤置地(1109/HK)が1.3%、新鴻基地産発展(16/HK)が2.5%、恒隆地産(101/HK)が1.9%、長江実業集団(1113/HK)が1.8%、恒基兆業地産(12/HK)が1.5%ずつ下落した。
 セメントや鉄鋼の素材セクターも急落。華潤水泥HD(1313/HK)が6.4%安、中国建材(3323/HK)が4.9%安、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.8%安、中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が2.8%安馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.0%安、中国東方集団HD(581/HK)が3.9%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.1%安、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が2.0%安と値を下げた。当局が物価を安定させるため、素材価格の抑制スタンスを続けていることが改めて不安視されている。
 半面、中国発電セクターはしっかり。華能国際電力(902/HK)が8.3%高、中国電力国際発展(2380/HK)が8.1%高、華電国際電力(1071/HK)が5.0%高、華潤電力HD(836/HK)が4.2%高とそろって続伸した。電力需要増の期待が強まっている。中国の一部エリアで電力の供給がひっ迫しているもよう――と複数メディアが報じた。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3639.75ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が安い。金融株、公益株、不動産株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、食品飲料株は高い。医薬品株、半導体株、海運株も買われた。



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