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2021/07/28 13:46

香港前場:ハンセン0.2%安で4日続落、上海総合は0.6%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比59.27ポイント(0.24%)安の25027.16ポイントと4日続落する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は33.74ポイント(0.38%)高の8913.32ポイントと4日ぶりに反発した。半日の売買代金は1573億4040万香港ドルとなっている(27日の前場は1538億6320万香港ドル)。 
 投資家の慎重スタンスが持続する流れ。各分野に対する中国当局の引き締めや、中国経済回復の鈍化が警戒されている。国際通貨基金(IMF)は27日、世界経済見通しを更新し、中国の2021年成長率予想を引き下げた。直近の急ピッチな下げを受け、自律反発狙いの買いが先行したものの、ハンセン指数は徐々に上げ幅を削り、前引けにかけてマイナスに転じている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.7%安、太陽光発電用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が5.4%安、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が4.3%安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.7%安と下げが目立った。テンセントに関しては、主力メッセージアプリ「微信(ウィーチャット)」の個人ユーザー新規登録を一時停止したと伝わっている。また、工業和信息化部(工業情報化部)は28日、テンセントQQなどアプリケーションソフト14種について、ポップアップ広告を通じたユーザー迷惑行為を是正するよう求めた。テンセント株は年初来安値を連日で更新している。
 セクター別では、非鉄やセメント、鉄鋼など景気動向に敏感な素材が安い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)と中国アルミ(チャルコ:2600/HK)がそろって2.5%、江西銅業(358/HK)が2.2%、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が2.8%、中国建材(3323/HK)が2.6%、鞍鋼(347/HK)が4.1%、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.8%ずつ下落した。
 乗用車やトラックの自動車セクターもさえない。東風汽車集団(489/HK)が5.1%安、広州汽車集団(2238/HK)が4.3%安、長城汽車(2333/HK)が1.5%安、慶鈴汽車(1122/HK)が2.5%安、中国重汽(サイノトラック:3808/HK)が1.6%安で引けた。
 半面、医薬品セクターは急伸。四環医薬HD集団(460/HK)が7.1%高、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が6.3%高、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が5.3%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.5%高で前場取引を終えた。
 中国の銀行セクターもしっかり。中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)が4.3%高、中国銀行(3988/HK)と交通銀行(3328/HK)がそろって1.8%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.5%高、招商銀行(3968/HK)が1.3%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは4日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%安の3361.08ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が安い。ハイテク株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、防衛関連株なども売られた。半面、医薬品株は高い。銀行・保険株、食品飲料株も買われた。




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