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2021/08/06 17:47

香港大引:ハンセン0.1%安で続落、不動産と医薬品に売り 無料記事

 6日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.29ポイント(0.10%)安の26179.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が22.88ポイント(0.25%)安の9273.55ポイントとそろって続落した。売買代金は1480億4060万香港ドルにやや縮小している(5日は1617億4620万香港ドル)。 
 経済回復ペースの遅れが警戒される流れ。中国当局が6日報告した新型コロナウイルスの新規感染数は、ここ6カ月余りの最多を記録した。各地域で移動制限が再び強化される中、経済活動の縮小も懸念されている。昨夜の米株高などを好感し、ハンセン指数は小じっかりで推移する場面がみられたものの、引けにかけて再びマイナスに転じた。なお本日は、7月米雇用統計、あす7日には7月中国貿易統計が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.7%安、スポーツシューズ生産・販売の安踏体育用品(ANTAスポーツ・プロダクツ:2020/HK)が3.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。中国恒大集団(3333/HK)が4.6%、龍湖集団HD(960/HK)が2.0%、華潤置地(1109/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.4%ずつ下落した。大手デベロッパー100社の月次販売統計では、7月が前年同月比で8.3%縮小。今年に入り初めて、前年比のマイナス成長に転落した。
 医薬品セクターもさえない。上記した薬明生物技術のほか、上海復星医薬集団(2196/HK)が10.3%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)と四環医薬HD集団(460/HK)がそろって1.9%安で取引を終えた。
 半面、非鉄セクターは高い。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.2%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が4.7%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.8%、江西銅業(358/HK)が0.9%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が0.9%高。同社が昨日引け後に発表した4〜6月期決算は、純利益が前年同月比で5倍に膨らんだ。また、通期の売上高見通しも大幅に引き上げている。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3458.23ポイントで取引を終了した。医薬品株が安い。消費関連株、保険株、インフラ関連株、公益株、不動産株なども売られた。半面、素材株は高い。ハイテク株、エネルギー株、銀行株、海運株も買われた。




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