2021/08/13 17:51
香港大引:ハンセン0.5%安で続落、ネット株や半導体株に売り
13日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比126.20ポイント(0.48%)安の26391.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.67ポイント(0.93%)安の9377.79ポイントとそろって続落した。売買代金は1258億7690万香港ドルとなっている(12日は1358億5860万香港ドル)。
投資家の慎重スタンスが続く流れ。新型コロナウイルス感染の拡大、中国政府による一部業界の締め付け懸念が引き続き売り材料視されている。コロナ感染状況を巡っては、世界最大級の港湾、寧波舟山港でも新規感染者を確認。当局は港の一部を閉鎖した。サプライチェーンが打撃を受ける恐れもあり、国内経済に対する悪影響も不安視された。ネット企業に対しても、締め付けの動きが再び警戒されている。中国共産党系機関紙の人民日報は論説記事で、「未成年者のユーザーに悪影響を及ぼすインターネット上の有害なコンテンツは一切容赦するべきではない」と指摘した。(亜州リサーチ編集部)
ネット株に売りが先行し、ハンセン科技指数は1.9%安と3日続落。構成する関連銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.8%安、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.1%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.5%安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%安と下げが目立った。百度に関しては、4〜6月期決算の赤字転落も嫌気されている。
半導体セクターも安い。華虹半導体(1347/HK)が8.5%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が3.7%ずつ下落した。半導体チップ価格の抑制姿勢を警戒。LED機器の深セン藍普視訊科技有限公司は12日、電子デバイス生産の深セン市富満電子集団(300671/SZ)がIC価格を不当に吊り上げているとして、関係各局に通報した(富満電子株は深セン市場で7.8%安)。
本土系不動産セクターもさえない。龍湖集団HD(960/HK)が2.6%安、中国金茂HD(817/HK)が2.4%安、世茂集団HD(シーマオ・グループ・ホールディングス:813/HK)が1.7%安、合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が1.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.5%安で引けた。
半面、素材セクターの一角はしっかり。段ボールの玖龍紙業(2689/HK)が5.0%高、山東晨鳴紙業集団(1812/HK)が4.8%高、理文造紙(2314/HK)が1.7%高、非鉄の新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.9%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.7%高、鉄鋼の中国東方集団HD(581/HK)が8.1%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.1%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3516.30ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、医薬品株、不動産株、エネルギー株、金融株の一角なども売られた。半面、不動産株の一角は高い。素材株、公益株、食品飲料株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家の慎重スタンスが続く流れ。新型コロナウイルス感染の拡大、中国政府による一部業界の締め付け懸念が引き続き売り材料視されている。コロナ感染状況を巡っては、世界最大級の港湾、寧波舟山港でも新規感染者を確認。当局は港の一部を閉鎖した。サプライチェーンが打撃を受ける恐れもあり、国内経済に対する悪影響も不安視された。ネット企業に対しても、締め付けの動きが再び警戒されている。中国共産党系機関紙の人民日報は論説記事で、「未成年者のユーザーに悪影響を及ぼすインターネット上の有害なコンテンツは一切容赦するべきではない」と指摘した。(亜州リサーチ編集部)
ネット株に売りが先行し、ハンセン科技指数は1.9%安と3日続落。構成する関連銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が4.8%安、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が3.1%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.5%安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.4%安と下げが目立った。百度に関しては、4〜6月期決算の赤字転落も嫌気されている。
半導体セクターも安い。華虹半導体(1347/HK)が8.5%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.9%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が3.7%ずつ下落した。半導体チップ価格の抑制姿勢を警戒。LED機器の深セン藍普視訊科技有限公司は12日、電子デバイス生産の深セン市富満電子集団(300671/SZ)がIC価格を不当に吊り上げているとして、関係各局に通報した(富満電子株は深セン市場で7.8%安)。
本土系不動産セクターもさえない。龍湖集団HD(960/HK)が2.6%安、中国金茂HD(817/HK)が2.4%安、世茂集団HD(シーマオ・グループ・ホールディングス:813/HK)が1.7%安、合景泰富地産HD(KWGプロパティーホールディング:1813/HK)が1.6%安、中国恒大集団(3333/HK)が1.5%安で引けた。
半面、素材セクターの一角はしっかり。段ボールの玖龍紙業(2689/HK)が5.0%高、山東晨鳴紙業集団(1812/HK)が4.8%高、理文造紙(2314/HK)が1.7%高、非鉄の新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.9%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.7%高、鉄鋼の中国東方集団HD(581/HK)が8.1%高、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が1.1%高と値を上げた。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%安の3516.30ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、医薬品株、不動産株、エネルギー株、金融株の一角なども売られた。半面、不動産株の一角は高い。素材株、公益株、食品飲料株も買われた。
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