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2021/09/01 17:40

香港大引:ハンセン0.6%高で3日続伸、ゲーム株に買い 無料記事

 1日の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比149.30ポイント(0.58%)高の26028.29ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が87.56ポイント(0.95%)高の9271.32ポイントと4日続伸した。売買代金は1818億3370万香港ドルとなっている(8月31日は2133億7320万香港ドル)。
 中国の経済対策を期待した買いが続いた。足もとの景況感悪化を受け、中国当局は景気落ち込みを回避するため、テコ入れ策を強める――との思惑が広がっている。昨日公表された8月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.1に低下し、市場予想(50.2)を下回った。非製造業PMIは47.5に悪化し、景況判断の分かれ目となる50を1年6カ月ぶりに割り込んでいる。また、本日の取引時間中に発表された民間集計の財新中国製造業PMIは49.2となり、1年4カ月ぶりに節目の50を下回った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が6.3%高、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が4.7%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.1%高と上げが目立った。
 セクター別では、オンラインゲーム関連が高い。心動(XD:2400/HK)が9.6%、網易(ネットイース:9999/HK)が6.4%、中手遊科技集団(302/HK)が4.9%、網龍網絡HD(ネットドラゴン・ウェブソフト:777/HK)が3.6%、IGG(799/HK)が3.8%、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.5%ずつ上昇した。ネットイースに関しては、前日公表した決算が減益だったものの、自社株買い規模の拡大方針を同時に明らかにしたことが手がかり。当局が打ち出した未成年者のゲーム規制についても、売上高に対する影響は1%未満にとどまる見込みと説明している。前日は規制強化を嫌気し、ゲーム株の一角が急落していた。
 ゼネコンや建材、建機などインフラ建設関連も物色される。中国交通建設(1800/HK)が6.9%高、中国中鉄(390/HK)が4.3%高、中国鉄建(1186/HK)が4.1%高、中国建材(3323/HK)が6.8%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が5.3%高、華潤水泥HD(チャイナ・リソーシズ・セメント:1313/HK)が3.3%高、中聯重科(1157/HK)が7.3%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.5%高で取引を終えた。
 中国金融セクターもしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が3.3%高、中国農業銀行(1288/HK)が1.5%高、招商銀行(3968/HK)が1.3%高、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が5.5%高、広発証券(1776/HK)が3.5%高で引けた。
 半面、非鉄セクターは安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.1%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が5.7%、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.3%ずつ下落した。
 一方、本土マーケットは4日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%高の3567.10ポイントで取引を終了した。金融株が相場をけん引。インフラ建設関連株、食品飲料株、不動産株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、石炭株は安い。石油株、非鉄株、自動車株、ハイテク株、軍事関連株も売られた。



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