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2021/09/28 13:35

香港前場:ハンセン1.5%高で続伸、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 28日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比352.97ポイント(1.46%)高の24561.75ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が171.50ポイント(2.00%)高の8755.32ポイントと3日ぶりに反発した。半日の売買代金は760億2650万香港ドルとなっている(27日の前場は894億280万香港ドル)。
 中国不動産業界を巡る過度な懸念が後退する流れ。中国人民銀行(中央銀行)は27日、中国恒大集団(3333/HK)の債務危機を念頭に、不動産市場の健全な発展を守る意向を表明した。また人民銀はこのところ、リバースリポを通じた資金供給を連日で厚めに実施。今週スタートする国慶節(10月1日)からの大型連休を前に、流動性が確保されると楽観されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、管理サービスやデベロッパーの本土不動産が急伸。碧桂園服務HD(6098/HK)が9.7%高、龍湖集団HD(960/HK)が8.5%高、中国海外発展(688/HK)が7.2%高、碧桂園HD(2007/HK)が6.3%高、華潤置地(1109/HK)が5.2%高で引けた。また、上述した中国恒大集団は3.5%高と続伸している。
 セクター別では、中国の発電が高い。華能国際電力(902/HK)が6.9%、中国電力国際発展(2380/HK)が6.1%、華潤電力HD(836/HK)が5.6%、華電国際電力(1071/HK)が4.7%ずつ上昇した。中国の南方や東北で、電力需給がひっ迫し、一部エリアでは電力の供給制限が実施されている。発電産業テコ入れの思惑が広がった。
 風力や太陽光など再生可能エネルギー発電の関連銘柄群も物色される。新疆金風科技(2208/HK)が7.2%高、龍源電力集団(916/HK)が6.4%高、中国高速伝動設備集団(658/HK)が3.8%高、中国水発興業能源集団(旧社名・中国興業太陽能技術HD:750/HK)が12.4%高、福莱特玻璃集団(フラット・グラス・グループ:6865/HK)が5.8%高、信義能源HD(シンイー・エナジー・ホールディングス:3868/HK)が3.4%高と値を上げた。
 石炭や天然ガスの銘柄群もしっかり。エン州煤業(1171/HK)が11.4%高、中国中煤能源(1898/HK)が6.0%高、中国神華能源(1088/HK)が5.5%高、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が7.8%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が5.7%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が5.6%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%高の3601.66 ポイントで前場の取引を終了した。不動産株高い。発電株、金融株、エネルギー株、半導体株、インフラ関連株なども買われた。半面、食品飲料株は安い。自動車株、医薬品株、海運株も売られた。



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