/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/01/03 13:29

香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 3日前場の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比48.41ポイント(0.17%)安の28495.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.26ポイント(0.26%)安の11291.30ポイントとそろって反落した。半日の売買代金は615億4400万香港ドルに拡大している(2日の前場は488億9200万香港ドル)。
 中東地域の地政学リスクを嫌気。「イラクの首都バグダッドの国際空港で3日、米軍によるロケット弾攻撃により、イラン軍高官2名が死亡した模様」と報じられた。イラン側の報復措置により、紛争が拡大すると懸念されている。また、原油供給がタイトになるとの思惑で、原油相場が大幅上昇。経済活動の足かせになると危惧された。ハンセン指数は小高く推移していたが、中盤から下げに転じている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.4%安、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)が2.7%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。上記した碧桂園のほか、中国恒大集団(3333/HK)が2.5%、中国海外発展(688/HK)が2.3%、万科企業(2202/HK)が2.2%、華潤置地(1109/HK)が1.8%、融創中国HD(1918/HK)が1.4%ずつ値を下げたした。
 スマートフォン関連の銘柄もさえない。スマホ部品メーカーの丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が2.2%安、中国スマホ大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.6%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)と小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)がそろって1.1%安と下落した。
 半面、エネルギー関連の銘柄群は物色される。業界大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.8%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.6%高で引けた。海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)も2.5%上昇している。
 産金セクターも高い。霊宝黄金集団(3330/HK)が6.7%、招金鉱業(1818/HK)が4.6%、紫金鉱業集団(2899/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%安の3076.01ポイントで前場の取引を終えた。食品・飲料株が安い。医薬品株、不動産株、ハイテク株、運輸株なども売られた。半面、エネルギー株は高い。産金株や非鉄株、公益株、航空・防衛関連株、銀行・保険株の一角は買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース