/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/08/06 13:23

香港前場:ハンセン0.01%高で反発、上海総合は0.48%下落 無料記事

 6日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比2.06ポイント(0.01%)高の26206.75ポイントと小反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は12.81ポイント(0.14%)安の9283.62ポイントと続落した。半日の売買代金は808億3540万香港ドルとなっている(5日の前場は808億3540万香港ドル)。 
 米株高を好感した買いが先行する流れ。昨夜の米市場では、経済回復の期待感で機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数が0.6%上昇し、最高値を更新した。ただ、本土株安などが重し。ハンセン指数は安く推移する場面もみられている。なお本日は、7月米雇用統計、あす7日には7月中国貿易統計が公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.7%高、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.6%高、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が2.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、非鉄が高い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.2%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が4.0%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が1.8%、江西銅業(358/HK)が1.7%、江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が1.3%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、ICファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.0%高。同社が昨日引け後に発表した4〜6月期決算は、純利益が前年同月比で5倍に膨らんだ。また、通期の売上高見通しも大幅に引き上げている。
 半面、中国不動産セクターは安い。中国恒大集団(3333/HK)が3.9%、龍湖集団HD(960/HK)が2.0%、華潤置地(1109/HK)が2.1%、中国海外発展(688/HK)が1.4%ずつ下落した。大手デベロッパー100社の月次販売統計では、7月が前年同月比で8.3%縮小。今年に入り初めて、前年比のマイナス成長に転落した。
 医薬品セクターもさえない。上海復星医薬集団(2196/HK)が9.8%安、薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.6%安、百済神州(ベイジーン:6160/HK)が3.2%安、四環医薬HD集団(460/HK)と石薬集団(1093/HK)がそろって1.1%安で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%安の3449.85ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が安い。消費関連株、ハイテク株、運輸株、保険株なども売られた。半面、素材株は高い。エネルギー株、公益株、銀行株も買われた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース