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2021/09/24 16:34

中国大引:上海総合0.8%安で4日ぶり反落、素材関連に売り 無料記事

 24日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.15ポイント(0.80%)安の3613.07ポイント(上海A株指数は0.80%安の3786.72ポイント)と4日ぶりに反落した。
 投資家のセンチメントがやや悪化する流れ。中国不動産大手の債務問題を巡る懸念が強まっている。消息筋情報として外電が23日に伝えたところによれば、中国の中央政府は地方政府に対し、デフォルト(債務不履行)リスクに直面する中国恒大集団(3333/HK)の経営破たん可能性に備えるよう指示したもようだ。また、中国産業引き締めの警戒感が依然としてくすぶっていることも重しとなっている。金融当局の資金供給などを手がかりに指数は一進一退していたが、引けにかけて下げ足を速めた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、セメントや鉄鋼、非鉄など素材関連の下げが目立つ。華新水泥(600801/SH)がストップ安、安徽海螺セメント(600585/SH)が8.7%安、宝山鋼鉄(600019/SH)が7.2%安、馬鞍山鋼鉄(600808/SH)が6.1%安、中国アルミ(601600/SH)が5.2%安、洛陽モリブデン(603993/SH)が4.3%安で取引を終えた。当局が物価を安定させるため、素材価格の抑制スタンスを続けていることが改めて不安視されている。そのほか、石炭株、金融株、不動産株、自動車株、公益株、インフラ関連株なども売られた。
 半面、食品飲料や酒造、小売など消費関連株の一角は物色される。仏山市海天調味食品(603288/SH)がストップ高、光明乳業(600597/SH)が9.5%高、貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.6%高、中国旅遊集団中免(601888/SH)が5.3%高、豫園商城(600655/SH)が2.5%高で引けた。医薬品株、半導体株、海運株も買われている。
 一方、外貨建てB株相場は上海B株指数が3.98ポイント(1.43%)安の274.74ポイント、深センB株指数が14.29ポイント(1.20%)安の1178.89ポイントで終了した。




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