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2021/08/13 13:29

香港前場:ハンセン0.7%安で続落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前日比185.93ポイント(0.70%)安の26331.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が97.69ポイント(1.03%)安の9367.77ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は673億910万香港ドルとなっている(12日の前場は724億6920万香港ドル)。 
 投資家の慎重スタンスが続く流れ。新型コロナウイルス感染が拡大していることや、政府による一部業界の締め付け懸念が強まったことが引き続き売り材料視されている。コロナ感染状況を巡っては、世界最大級の港湾、寧波舟山港でも新規感染者を確認。当局は港の一部を閉鎖した。サプライチェーンが打撃を受ける恐れもあり、国内経済に対する悪影響も不安視された。ネット企業に対しても、締め付けの動きが再び警戒されている。国務院は11日遅く、主に医薬品や教育、食品の産業をターゲットに、国家安全保障やイノベーション、独占禁止などの分野で法整備を積極化する方針を発表した。(亜州リサーチ編集部)
 ネット株に売りが先行し、ハンセン科技指数は2.1%安と3日続落。構成する関連銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が3.7%安、電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が3.2%安、インターネット検索中国最大手の百度集団(バイドゥ:9888/HK)が2.9%安、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.8%安と下げが目立った。百度に関しては、4〜6月期決算の赤字転落も嫌気されている。
 半導体セクターも安い。華虹半導体(1347/HK)が8.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、晶門半導体(ソロモン・システック:2878/HK)が3.7%ずつ下落した。半導体チップ価格の抑制姿勢を警戒。LED機器の深セン藍普視訊科技有限公司は12日、電子デバイス生産の深セン市富満電子集団(300671/SZ)がIC価格を不当に吊り上げているとして、関係各局に通報した(富満電子集団株は深セン市場で7.2%安)。
 医療サービス・医薬品の銘柄群もさえない。平安健康医療科技(1833/HK)が2.8%安、京東健康(JDヘルス・インターナショナル:6618/HK)が2.1%安、上海復星医薬集団(2196/HK)が3.0%安、康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス:6185/HK)が2.8%安とそろって続落した。
 半面、素材セクターの一角はしっかり。段ボールの玖龍紙業(2689/HK)が5.5%高、山東晨鳴紙業集団(1812/HK)が2.4%高、理文造紙(2314/HK)が2.2%高、非鉄の新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.5%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が1.6%高、鉄鋼の中国東方集団HD(581/HK)が10.6%高、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.1%高と値を上げた。
 そのほか、香港地下鉄運営の香港鉄路(MTR:66/HK)が1.4%高。同社が発表した中間決算では、純損益が黒字に転換した。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.25%安の3515.76ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。消費関連株、医薬品株、銀行株、不動産株、運輸株も売られた。半面、素材株は高い。公益株、インフラ関連株の一角も買われた。



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