2021/09/27 17:56
香港大引:ハンセン0.1%高で反発、素材株安で上値は限定
週明け27日の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比16.62ポイント(0.07%)高の24208.78ポイントと反発する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は21.17ポイント(0.25%)安の8583.82ポイントと続落した。売買代金は1489億香港ドルとなっている(24日は1475億3790万香港ドル)。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが相場を下支えする流れ。人民銀はこのところ、リバースレポを通じた資金供給を連日で実施している。原油高もプラス。先週末のWTI原油先物は0.9%高と続伸し、2カ月ぶりの高値水準を一時回復した。また、時間外取引のNYダウ先物が続伸して推移していることも好感されている。もっとも、上値は重い。中国不動産業界の債務問題を巡る警戒感が依然としてくすぶっている。電力需給ひっ迫の悪影響も危ぐされた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.1%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.7%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.5%高と上げが目立った。中国海洋石油に関しては、足元の原油高に加え、上海証券取引所に重複上場する計画を明らかにしたことも材料視されている。
食品飲料セクターもしっかり。農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が4.3%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%高、中国旺旺HD(151/HK)が1.4%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.3%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.2%高で取引を終えた。
半面、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターは安い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.5%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.4%、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.8%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.2%、中国建材(3323/HK)が2.7%ずつ下落した。中国の一部地域では、電力の供給制限が実施されている。操業に多大な影響が広がると懸念される状況だ。
他の個別株動向では、民営デベロッパーの融創中国HD(SUNACチャイナ・ホールディングス:1918/HK)が9.4%安。流動性懸念が浮上した。複数メディアが26日にまでに、「紹興子会社が地元政府に対し、資金繰り難に直面しているとして、政策面での支援を求める文書を送ったもよう」などと報じている。そのほか、デフォルトリスク直面の中国恒大集団(3333/HK)傘下で、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が9.4%安。恒大新能源汽車は24日引け後、資金繰りの悪化を受け、一部事業のプロジェクトを中止したと発表した。さらに26日、上海「科創板」への上場計画を撤回すると発表している。他方、中国恒大集団株は8.1%高と急反発した(一時4.2%安)。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.84%安の3582.83ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。インフラ関連株、不動産株、公益株、海運株、銀行株なども売られた。半面、酒造や食品飲料、小売など消費関連株の一角は高い。医薬品株、保険株、半導体株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国人民銀行(中央銀行)の資金供給スタンスが相場を下支えする流れ。人民銀はこのところ、リバースレポを通じた資金供給を連日で実施している。原油高もプラス。先週末のWTI原油先物は0.9%高と続伸し、2カ月ぶりの高値水準を一時回復した。また、時間外取引のNYダウ先物が続伸して推移していることも好感されている。もっとも、上値は重い。中国不動産業界の債務問題を巡る警戒感が依然としてくすぶっている。電力需給ひっ迫の悪影響も危ぐされた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.1%高、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.7%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が3.5%高と上げが目立った。中国海洋石油に関しては、足元の原油高に加え、上海証券取引所に重複上場する計画を明らかにしたことも材料視されている。
食品飲料セクターもしっかり。農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)が4.3%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.6%高、中国旺旺HD(151/HK)が1.4%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.3%高、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.2%高で取引を終えた。
半面、非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターは安い。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が6.3%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が5.1%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.0%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.5%、鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が4.4%、重慶鋼鉄(1053/HK)が3.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.8%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.2%、中国建材(3323/HK)が2.7%ずつ下落した。中国の一部地域では、電力の供給制限が実施されている。操業に多大な影響が広がると懸念される状況だ。
他の個別株動向では、民営デベロッパーの融創中国HD(SUNACチャイナ・ホールディングス:1918/HK)が9.4%安。流動性懸念が浮上した。複数メディアが26日にまでに、「紹興子会社が地元政府に対し、資金繰り難に直面しているとして、政策面での支援を求める文書を送ったもよう」などと報じている。そのほか、デフォルトリスク直面の中国恒大集団(3333/HK)傘下で、電気自動車(EV)メーカーの中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が9.4%安。恒大新能源汽車は24日引け後、資金繰りの悪化を受け、一部事業のプロジェクトを中止したと発表した。さらに26日、上海「科創板」への上場計画を撤回すると発表している。他方、中国恒大集団株は8.1%高と急反発した(一時4.2%安)。
一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.84%安の3582.83ポイントで取引を終了した。資源・素材株が安い。インフラ関連株、不動産株、公益株、海運株、銀行株なども売られた。半面、酒造や食品飲料、小売など消費関連株の一角は高い。医薬品株、保険株、半導体株も買われた。
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