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2021/11/19 13:26

香港前場:ハンセン1.8%安で3日続落、上海総合は0.3%上昇 無料記事

 19日前場の香港マーケットは、主要60銘柄で構成されるハンセン指数が前日比444.82ポイント(1.76%)安の24874.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が151.49ポイント(1.68%)安の8884.55ポイントとそろって3日続落した。売買代金は761億8180万香港ドルに拡大している(18日前場は638億8550万香港ドル)。
 中国ネット大手の業績不振が嫌気される流れ。電子商取引(Eコマース)中国最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が昨日引け後に報告した7〜9月期決算は、調整後純利益が39%減となり、市場予想も下回っている。昨夜の米市場で、ADR上場する中国銘柄の一角が急落したことも投資家心理を冷やす一因となった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、上述の阿里巴巴が10.4%安、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が12.3%安、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が5.8%安、飲食ポータルサイトの美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.3%安と下げが目立った。取引再開した碧桂園服務に関しては、ディスカウント価格での第三者割当増資の実施が売り材料視されている。
 自動車セクターも安い。吉利汽車HD(175/HK)が2.1%、長城汽車(2333/HK)が2.0%、北京汽車(1958/HK)が1.9%ずつ下落した。
 空運セクターもさえない。中国南方航空(1055/HK)が2.3%安、中国東方航空(670/HK)が2.0%安、中国国際航空(753/HK)が1.6%安で引けた。
 半面、不動産開発銘柄の一角は高い。華潤置地(1109/HK)と万科企業(2202/HK)がそろって2.4%、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3532.55ポイントで前場の取引を終了した。資源・素材株が高い。食品飲料株、小売株、公益株、不動産株、ハイテク株、金融株なども買われた。半面、医薬品株は安い。自動車株、運輸株の一角も売られた。



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