2022/07/25 17:34
香港大引:ハンセン0.2%安で反落、政策期待で中国不動産セクター急伸
週明け25日の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比46.20ポイント(0.22%)安の20562.94ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が29.61ポイント(0.42%)安の7077.09ポイントとそろって反落した。売買代金は893億6920万香港ドルと低水準が続いている(22日は851億4770万香港ドル)。
世界景気の先行き不安が投資家心理を冷やす流れ。米S&Pグローバルが22日公表した7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.5となり、景況判断の境目となる50を約2年ぶりに下回った。欧州でもユーロ圏総合PMIが予想に反し、節目の50を割り込んでいる。また、今月公表された4〜6月の中国GDP成長率は0.4%に失速し、市場予想(1.2%)を大幅に下回った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.7%安、バイオ医薬品受託開発の薬明生物技術(2269/HK)が3.6%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.1%安と下げが目立った。
セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、中遠海運HD(1919/HK)が5.8%、海豊国際HD(1308/HK)が4.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%ずつ下落した。
自動車関連セクターも急落。上述した中升集団のほか、蔚来集団(9866/HK)が6.4%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.3%安、理想汽車(2015/HK)が5.9%安、長城汽車(2333/HK)が4.0%安で引けた。
中国ネット株もさえない。阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.4%安、美団(3690/HK)が1.8%安、騰訊HD(700/HK)が1.7%安、百度集団(9888/HK)が1.5%安と値を下げた。「ニューエコノミー」関連銘柄の売りで、ハンセン科技(テック)指数は1.4%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
他の個別株動向では、粉ミルク中国最大手の中国飛鶴(6186/HK)が13.3%安。中間決算の減益予想が嫌気された。同業の中国蒙牛乳業(2319/HK)も2.7%下げている。
半面、中国不動産セクターは急伸。龍湖集団HD(960/HK)が6.8%高、広州富力地産(2777/HK)が5.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.5%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.3%高と値を上げた。産業支援策が期待される。資金繰り難に直面する不動産デベロッパーを支援するため、中国政府は2000億〜3000億人民元(約4兆〜6兆円)規模のファンド創設を計画しているもよう――などと報じられた。また、資金不足などにより工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」の建設再開に向け、地方政府がデベロッパーを後押しする動きが広がっていることも好感されている。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.60%安の3250.39ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、インフラ関連株、公益株、素材株、医薬品株、運輸株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、エネルギー株、酒造株も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
世界景気の先行き不安が投資家心理を冷やす流れ。米S&Pグローバルが22日公表した7月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.5となり、景況判断の境目となる50を約2年ぶりに下回った。欧州でもユーロ圏総合PMIが予想に反し、節目の50を割り込んでいる。また、今月公表された4〜6月の中国GDP成長率は0.4%に失速し、市場予想(1.2%)を大幅に下回った。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、コンテナ海運大手の東方海外(316/HK)が4.7%安、バイオ医薬品受託開発の薬明生物技術(2269/HK)が3.6%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が3.1%安と下げが目立った。
セクター別では、海運が安い。上記した東方海外のほか、中遠海運HD(1919/HK)が5.8%、海豊国際HD(1308/HK)が4.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が3.0%ずつ下落した。
自動車関連セクターも急落。上述した中升集団のほか、蔚来集団(9866/HK)が6.4%安、小鵬汽車(9868/HK)が6.3%安、理想汽車(2015/HK)が5.9%安、長城汽車(2333/HK)が4.0%安で引けた。
中国ネット株もさえない。阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.4%安、美団(3690/HK)が1.8%安、騰訊HD(700/HK)が1.7%安、百度集団(9888/HK)が1.5%安と値を下げた。「ニューエコノミー」関連銘柄の売りで、ハンセン科技(テック)指数は1.4%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
他の個別株動向では、粉ミルク中国最大手の中国飛鶴(6186/HK)が13.3%安。中間決算の減益予想が嫌気された。同業の中国蒙牛乳業(2319/HK)も2.7%下げている。
半面、中国不動産セクターは急伸。龍湖集団HD(960/HK)が6.8%高、広州富力地産(2777/HK)が5.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が4.5%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.3%高と値を上げた。産業支援策が期待される。資金繰り難に直面する不動産デベロッパーを支援するため、中国政府は2000億〜3000億人民元(約4兆〜6兆円)規模のファンド創設を計画しているもよう――などと報じられた。また、資金不足などにより工事が中断した未完成住宅「爛尾楼(ランウェイロウ)」の建設再開に向け、地方政府がデベロッパーを後押しする動きが広がっていることも好感されている。
一方、本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.60%安の3250.39ポイントで取引を終了した。ハイテク株が安い。自動車株、インフラ関連株、公益株、素材株、医薬品株、運輸株なども売られた。半面、不動産株は高い。銀行株、エネルギー株、酒造株も買われた。
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