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2022/10/13 13:26

香港前場:ハンセン1.0%安で6日続落、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 13日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比166.88ポイント(1.00%)安の16534.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が75.92ポイント(1.33%)安の5616.50ポイントとそろって6日続落した。売買代金は430億9320万香港ドルとなっている(12日前場は468億5240万香港ドル)。
 中国経済活動の停滞が不安視される流れ。中国国内の新型コロナウイルス新規感染数は再拡大しつつあり、行動抑制も強化されている。上海市で12日に確認された1日当たり感染者数は3カ月ぶりの高水準となり、学校など多数の施設が閉鎖された。中国共産党機関誌の人民日報は12日、コロナ感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を引き続き堅持する必要があるとの論説を3日連続で掲載している。米中インフレ指標の公表も気がかり材料として意識。米国では9月の消費者物価指数(CPI)が13日(日本時間21時半ごろ)、中国ではあす14日、9月のCPIと生産者物価指数(PPI)が発表される予定だ。米CPIの内容によっては、積極的な米金融引き締めが長期化する可能性が高まり、米金利高を背景に中国などから資金の流出が加速する恐れもある。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、本土不動産の下げが目立つ。碧桂園服務HD(6098/HK)が9.7%安、碧桂園HD(2007/HK)が8.5%安、龍湖集団HD(960/HK)が3.6%安で引けた。JPモルガン・チェースは最新リポートで、中国不動産デベロッパーの流動性リスクの高まりを改めて指摘。デフォルトが明らかとなっていない民営デベロッパーについても、各種の指標から潜在的なリスクの高まりを読み取ることができると分析した。
 ネット関連も安い。動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が7.3%、インターネット検索中国最大手の百度集団(9888/HK)が2.3%、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が2.2%、ショート動画アプリの快手科技(1024/HK)が1.8%ずつ下落した。
 スポーツ用品や家電の消費セクターも売られる。中国動向(3818/HK)が5.2%安、李寧(リーニン:2331/HK)が4.7%安、安踏体育用品(2020/HK)が2.7%安、TCL電子HD(1070/HK)が6.2%安、海爾智家(6690/HK)が1.4%安と値を下げた。
 半面、中国発電セクターは高い。華能国際電力(902/HK)が7.9%、華潤電力HD(836/HK)が7.7%、華電国際電力(1071/HK)が7.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が3.9%ずつ上昇した。
 医薬品セクターも物色される。百済神州(6160/HK)が12.8%高、石薬集団(1093/HK)が4.6%高、康希諾生物(6185/HK)が2.4%高と値を上げた。百済神州については、新薬の期待感が先行。白血病治療薬の治験結果が良好だと報告された。
 一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3030.43ポイントで前場の取引を終了した。医薬品株が高い。ハイテク株、公益株、素材株、自動車株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。不動産株、銀行・不動産株も売られた。



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