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2020/01/07 13:26

香港前場:ハンセン0.5%高で3日ぶり反発、上海総合は0.4%上昇 無料記事

 7日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比140.99ポイント(0.50%)高の28367.18ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が65.31ポイント(0.58%)高の11230.72ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は475億5100万香港ドルとなっている(6日の前場は473億6300万香港ドル)。
 原油相場の急騰一服が買い安心感を誘う。WTI原油先物は足もとで大きく上昇していたが、昨夜は伸び悩み、この日の時間外取引ではマイナス圏に沈んでいる。産油国が集中する中東情勢を巡っては、米国とイラクの対立は依然として続いているものの、複数のアナリストが「戦争に発展する可能性は低い」と指摘した。中国の金融政策に対する期待感も改めて強まる。中国人民銀行(中央銀行)は先週開催した工作会議で、「穏健な金融政策を今年も堅持する」としたうえで、中小・零細企業向けの金融支援を強化する方針を示した。また、先週発表された預金準備率の引き下げは6日付で発効。市場関係者の間では、「準備率の引き下げ余地はなお残る」との見方が優勢となっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)とマカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)がそろって2.6%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が2.3%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.2%高と上げが目立った。蒙牛乳業に関しては、戦略投資家として中国のチーズメーカーに資本参加することが明らかとなった。同社は同業への投資を加速中だ。
 セクター別では、中国の不動産が高い。上記した碧桂園HDのほか、合景泰富地産(1813/HK)が3.0%、中国金茂HD(817/HK)が2.6%、世茂房地産HD(813/HK)が2.5%、華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が1.5%、中国恒大集団(3333/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 中国スポーツ用品セクターも物色される。李寧(2331/HK)が7.5%高、安踏体育用品(2020/HK)が6.0%高、特歩国際(1368/HK)が2.5%高、361度国際(1361/HK)が2.2%高、中国動向(3818/HK)が1.2%高と値を上げた。
 本土マーケットも3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3094.44ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。金融株、不動産株、自動車株、医薬品株、運輸株なども買われた。半面、エネルギー株は安い。産金株や非鉄株、半導体株も売られた。


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