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2022/06/21 13:35

香港前場:ハンセン1.4%高で3日続伸、上海総合は0.2%上昇 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比302.12ポイント(1.43%)高の21466.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.45ポイント(1.52%)高の7512.05ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は619億4230万香港ドルに縮小している(20日前場は833億2430万香港ドル)。
 経済活動正常化の期待が相場を支える流れ。中国本土の新型コロナウイルス感染は、一部の地域を除いて抑制されている。20日に確認された新規感染者数は、首都北京市で5人、国内最大の経済都市、上海市では9人にとどまった。中国経済対策の期待感も強まっている。工業信息化部(工業情報化部)は20日、専門家座談会を開き、製造業の安定成長に向けた支援を強化すると表明した。昨夜の欧州株高や、日本時間21日のNYダウ先物高も好感され、指数は小高くスタート。前引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)が10.3%高、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(カントリー・ガーデン・サービス・ホールディングス:6098/HK)が5.0%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス:2269/HK)が4.4%高と上げが目立った。
 セクター別では、空港や旅行代理店、カジノなどレジャー関連が高い。海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が5.7%、北京首都国際機場(北京首都空港:694/HK)が3.6%、携程集団(トリップドットコム・グループ:9961/HK)が5.0%、同程旅行HD(トンチェン・トラベル・ホールディングス:780/HK)が3.5%、新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が3.6%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.6%ずつ上昇した。マカオ・カジノ株は昨日、域内で約8カ月ぶりに新型コロナ感染者が発生したことを不安視し、軒並み急落していたが、ひとまず買い戻しが入っている。
 家電やスポーツ用品の中国消費セクターもしっかり。創維集団(751/HK)が3.8%高、TCL電子HD(1070/HK)が2.5%高、特歩国際HD(1368/HK)が4.9%高、李寧(2331/HK)が3.8%高と値を上げた。
 中国・香港の不動産デベロッパーや金融も物色される。合景泰富地産HD(1813/HK)が3.0%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.7%高、新世界発展(ニュー・ワールド・ディベロップメント:17/HK)が2.3%高、新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)が1.9%高、渣打集団(スタンダード・チャータード:2888/HK)が3.4%高、HSBC(5/HK)が3.2%高、中国建設銀行(939/HK)が2.2%高、中国銀行(3988/HK)が2.0%高で前場取引を終えた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の3321.24ポイントで前場の取引を終了した。不動産株が高い。銀行・保険株、公益株、エネルギー株、半導体株なども買われた。半面、素材株は安い。医薬品株、自動車株、証券株、海運株も売られた。


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