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2020/03/10 13:41

香港前場:ハンセン1.8%高で3日ぶり反発、上海総合は0.6%上昇 無料記事

 10日前場の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比454.22ポイント(1.81%)高の25494.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が219.61ポイント(2.20%)高の10204.05ポイントとそろって3日ぶりに反発した。半日の売買代金は760億900万香港ドルとなっている(9日の前場は833億6600万香港ドル)。
 投資家心理が改善。習近平国家主席が10日、新型コロナウイルス発生地の武漢市を訪問したと伝わり、感染拡大の終息が近いとの見方が広がった。また、昨夜の米株市場で急落したNYダウが時間外取引で反発していることや、原油安の一服も買い安心感につながっている。WTI原油先物は昨日に25%安と急落していたが、アジア時間10日午前の取引では一時6%超上昇した。
 ハンセン指数の構成銘柄はほぼ全面高(50のうち49が上昇)。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.8%高、中国政府系インベストメント会社の中国中信(CITICリミテッド:267/HK)が4.5%高、香港中心地に商業施設を保有する不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(ワーフ・リアル・エステート・インベストメント:1997/HK)が3.9%高、本土最大手行の中国工商銀行(1398/HK)が3.7%高と値上がり率上位に並んだ。舜宇光学に関しては、スマートフォン用レンズの2月出荷数が前年同月比で48%増加し、伸びが前月から加速したことが好感されている。
 セクター別では、中国の銀行が高い。上記した中国工商銀行のほか、中信銀行(CITICバンク:998/HK)が3.3%、中国民生銀行(1988/HK)が3.0%、中国建設銀行(939/HK)と招商銀行(3968/HK)がそろって2.9%、中国農業銀行(1288/HK)が2.6%、中国銀行(3988/HK)が2.3%ずつ上昇した。
 石油や石炭、天然ガスなどエネルギー関連セクターもしっかり。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.3%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.7%高、エン州煤業(1171/HK)が2.0%高、中国神華能源(1088/HK)が1.9%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.8%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が2.6%高とそろって反発した。
 コンテンツやゲームなどインターネット関連の銘柄も物色される。網龍網絡HD(777/HK)とIGG(799/HK)がそろって3.2%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.9%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.1%高で引けた。
 本土マーケットも3日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.62%高の2961.54ポイントで前場の取引を終えた。5G関連などハイテク株が高い。金融株、食品飲料株、自動車株、インフラ関連株なども買われた。


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