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2022/09/28 13:27

香港前場:ハンセン2.3%安で反落、上海総合は0.8%下落 無料記事

 28日前場の香港マーケットは、主要73銘柄で構成されるハンセン指数が前日比417.72ポイント(2.34%)安の17442.59ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が125.35ポイント(2.04%)安の6025.12ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は523億3000万香港ドルとなっている(27日前場は443億6380万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。欧米各国が積極的な利上げを続ける中、金利高が景気を冷やすとの不安が高まっている。アジア時間28日の米10年債利回りは一時、2010年以降で初めて大台4.0%を突破した。米金融政策の影響を受ける香港でも、金利高が波及すると警戒されている。中国景気の先行きも不安視。国際機関や投資銀行は相次ぎ、中国経済成長率見通しを下方修正している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄は全面安。個別では、不動産管理サービスの碧桂園服務HD(6098/HK)が10.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が9.2%安、電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)が7.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、自動車が安い。小鵬汽車(9868/HK)が9.7%、理想汽車(2015/HK)が7.1%、蔚来集団(9866/HK)が7.0%、長城汽車(2333/HK)が6.2%ずつ下落した。
 発電・電力設備セクターも急落。中国電力国際発展(2380/HK)が8.9%安、華電国際電力(1071/HK)が5.6%安、華潤電力HD(836/HK)が5.2%安、ハルビン電気(1133/HK)が5.5%安、東方電気(1072/HK)が4.9%安で前場取引を終えた。
 非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。中国アルミ(2600/HK)が4.4%安、江西銅業(358/HK)が2.7%安、鞍鋼(347/HK)が2.9%安、重慶鋼鉄(1053/HK)が2.8%安、華潤水泥HD(1313/HK)が5.6%安、中国建材(3323/HK)が4.7%安で引けた。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.75%安の3070.65ポイントで前場の取引を終了した。素材株が安い。ハイテク株、消費関連株、海運株、インフラ関連株、公益株、軍事関連株なども売られた。半面、銀行・保険株は高い。エネルギー株も買われた。



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