2020/03/09 17:40
香港大引:ハンセン4.2%安で大幅続落、エネルギー関連急落
週明け9日の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比1106.21ポイント(4.23%)安の25040.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が472.49ポイント(4.52%)安の9984.44ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は終値で、約1年4カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。売買代金は1696億4400万香港ドルに拡大し、今年最大を記録した(6日は1194億6200万香港ドル)。
原油相場の急落で投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国が開いた6日の会合では、協調減産で合意できず、先週末のWTI原油先物は10%安と3日続落した。その後、サウジアラビアは全輸出先を対象に4月の公式販売価格(OSP)引き下げ、大幅増産も公表。9日早朝の時間外取引では、WTI原油先物が一時30%超下落している。欧州や米国で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、ヒトとモノの移動が制限されるなか、世界的に経済活動が委縮するとの不安感も高まった。
ハンセン指数の構成銘柄は全面安。業界大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が17.2%安、同じく大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が9.6%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と香港コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)がそろって6.3%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が6.1%安と値下がり率上位に並んだ。
セクター別では、石油生産・掘削や石炭、天然ガスなどエネルギー関連が安い。上記した中国海洋石油や中国石油天然気のほか、中海油田服務(2883/HK)が19.9%、エン州煤業(1171/HK)が7.5%、中国中煤能源(1898/HK)が5.5%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が12.5%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が7.3%ずつ下落した。
非鉄や鉄鋼、建材など素材セクターも急落。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が10.4%安、江西銅業(358/HK)が5.5%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.4%安、中国建材(3323/HK)が8.0%安、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が7.4%安、中国東方集団HD(581/HK)が8.4%安、鞍鋼(347/HK)が5.3%安と値を下げた。
スマートフォン(スマホ)や半導体関連の銘柄群も急落。高偉電子(1415/HK)が8.6%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が7.1%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%安、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が5.0%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.5%安、華虹半導体(1347/HK)が7.1%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.2%安で引けた。スマホ部品メーカーの丘タイ科技に関しては、カメラモジュール2月販売数の前月比半減が嫌気されている。同社の19年決算は大幅増益だったが、今期以降の業績が懸念された格好だ。
本土マーケットも大幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比3.01%安の2943.29ポイントで取引を終えた。石油株が安い。ハイテク株、金融株、不動産株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、空運株や海運株、医薬品株の一角は物色されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
原油相場の急落で投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国が開いた6日の会合では、協調減産で合意できず、先週末のWTI原油先物は10%安と3日続落した。その後、サウジアラビアは全輸出先を対象に4月の公式販売価格(OSP)引き下げ、大幅増産も公表。9日早朝の時間外取引では、WTI原油先物が一時30%超下落している。欧州や米国で新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、ヒトとモノの移動が制限されるなか、世界的に経済活動が委縮するとの不安感も高まった。
ハンセン指数の構成銘柄は全面安。業界大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が17.2%安、同じく大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が9.6%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と香港コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)がそろって6.3%安、生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が6.1%安と値下がり率上位に並んだ。
セクター別では、石油生産・掘削や石炭、天然ガスなどエネルギー関連が安い。上記した中国海洋石油や中国石油天然気のほか、中海油田服務(2883/HK)が19.9%、エン州煤業(1171/HK)が7.5%、中国中煤能源(1898/HK)が5.5%安、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が12.5%、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が7.3%ずつ下落した。
非鉄や鉄鋼、建材など素材セクターも急落。洛陽モリブデン集団(3993/HK)が10.4%安、江西銅業(358/HK)が5.5%安、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.4%安、中国建材(3323/HK)が8.0%安、北京金隅集団(BBMG:2009/HK)が7.4%安、中国東方集団HD(581/HK)が8.4%安、鞍鋼(347/HK)が5.3%安と値を下げた。
スマートフォン(スマホ)や半導体関連の銘柄群も急落。高偉電子(1415/HK)が8.6%安、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が7.1%安、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が5.4%安、丘タイ科技(Qテクノロジー:1478/HK)が5.0%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.5%安、華虹半導体(1347/HK)が7.1%安、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が5.2%安で引けた。スマホ部品メーカーの丘タイ科技に関しては、カメラモジュール2月販売数の前月比半減が嫌気されている。同社の19年決算は大幅増益だったが、今期以降の業績が懸念された格好だ。
本土マーケットも大幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比3.01%安の2943.29ポイントで取引を終えた。石油株が安い。ハイテク株、金融株、不動産株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売られた。半面、空運株や海運株、医薬品株の一角は物色されている。
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