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2022/06/30 13:45

香港前場:ハンセン0.03%高で小反発、上海総合1.3%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要69銘柄で構成されるハンセン指数が前日比5.69ポイント(0.03%)高の22002.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が16.27ポイント(0.21%)高の7710.91ポイントとそろって小反発した。売買代金は692億5320万香港ドルに縮小している(29日前場は865億6090万香港ドル)。
 中国景気の持ち直しが期待される流れ。朝方公表された6月の中国製造業PMI(中国国家統計局などが集計)は50.2となり、景況判断の分かれ目となる50を4カ月ぶりに上回った。また、非製造業PMIは54.7となり、前月実績(47.8)から大幅に改善している。ただ、上値は重い。米国や欧州の金融引き締めで、世界景気が冷やされるとの警戒感がくすぶっている。また、あす7月1日は香港特別行政区成立記念日で香港市場が休場となることもあり、積極的な売買も手控えられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.0%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.3%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.6%高と上げが目立った。
 セクター別では、酒造や飲料、スポーツ用品など消費関連が高い。青島ビール(168/HK)が4.1%、華潤ビールHD(291/HK)が3.5%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.7%、李寧(2331/HK)が3.2%、安踏体育用品(2020/HK)が2.8%ずつ上昇した。
 中国自動車セクターもしっかり。上記した吉利汽車のほか、理想汽車(2015/HK)が6.9%高、蔚来集団(9866/HK)が4.5%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.0%高と値を上げた。
 中国発電セクターも物色される。華潤電力HD(836/HK)が4.3%高、華能国際電力(902/HK)が2.3%高、中国電力国際発展(2380/HK)が2.0%高、華電国際電力(1071/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。
 半面、ネット関連株の一角はさえない。オンラインゲーム事業・アプリケーション・ソフト開発の金山軟件(3888/HK)が2.1%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(700/HK)が1.6%安、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が1.5%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.31%高の3405.64ポイントで前場の取引を終了した。金融株が相場をけん引する。食品・小売株、医薬品株、ハイテク株、素材株、不動産株、空運株、インフラ関連株なども買われた。半面、自動車株は安い。エネルギー株も売られた。




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